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霧の中の古代 邪馬台国の謎に迫る
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霧の中の古代 邪馬台国の謎に迫る

なかにしとおる(著者)

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霧の中の古代 邪馬台国の謎に迫る

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 熊本出版文化会館/創流出版
発売年月日 2001/09/15
JAN 9784915796340

霧の中の古代

¥1,650

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2005/04/25

副題は「邪馬臺國の謎に迫る」となつている。 筆者の説では、邪馬臺國は現在の福岡市近邊となり、基本的には古田武彦の説と一緒である。 違ひは、總旅程の解釋の仕方である。 古田説では總旅程の1萬2千里のうち、1400里の説明を對馬と壹岐をそれぞれ半周することで解決してゐる。 筆者は...

副題は「邪馬臺國の謎に迫る」となつている。 筆者の説では、邪馬臺國は現在の福岡市近邊となり、基本的には古田武彦の説と一緒である。 違ひは、總旅程の解釋の仕方である。 古田説では總旅程の1萬2千里のうち、1400里の説明を對馬と壹岐をそれぞれ半周することで解決してゐる。 筆者はそれについて疑問を持つた。(私も疑問に思つてゐるが) 上陸して陸路を行くのであれば、律儀に半周する筈がない。 したがつて、その2島の通過に際して1400里もかかるわけがない。 といふのがその理由である。 では筆者はこの1400里をどう解決するか。 筆者は、帶方郡の位置を通説のソウル近邊ではなく、それよりも東北の海岸沿ひ、 現在の北朝鮮の海州近邊に想定してゐる。 そして郡の範圍と韓國の範圍は接してゐるとする。 そのうへで、「郡から倭に至る7千餘里」は郡と韓國の境界からの距離を記してゐるとし、 出發點の港から韓國の境界までの距離は含まれてゐないとする。 そして、出發點から郡の南限までは1400里あるといふわけである。 正直云つて、どちらでもええやんか、といふ氣がしないでもない。 結局、邪馬臺國は福岡界隈になるんやろ、ほな、それでええやん! 面白いなと思つたのは「親魏倭王」印のこと。 これは魏が卑彌呼に贈つたものである。 「邪馬臺國王」ではなく、「倭王」なのであるから、例へ邪馬臺國が亡んだとしても、滅ぼした相手が倭國王になるのだから、この印鑑は引き繼いだ筈だ。 つまり、この金印は卑彌呼の墓からは絶對出土しない筈なのである。 安本美典が、「親魏倭王」印が出土しなければ卑彌呼の墓とは云へない、といふ趣旨のことを述べてゐるさうだが、それはおかしい。 筆者のこの意見には、なるほど、贊成できる。 2004年12月3日讀了

Posted by ブクログ

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