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中国がシリコンバレーとつながるとき 中国発出全球人材信息網
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中国がシリコンバレーとつながるとき 中国発出全球人材信息網

遠藤誉(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2001/12/10
JAN 9784822242596

中国がシリコンバレーとつながるとき

¥1,760

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2012/07/30

 本書は、10年以上前の2001年発行であるにもかかわらず、その内容の「中国の留学生人材をめぐる国家政策とそのシステム」についての考察は、今読んでも驚嘆する思いを持つ。 「留学人員創業パーク」と「祖国に帰るシリコンバレーの頭脳たち」を読んで、中国の国家的施策の用意周到さを実感した...

 本書は、10年以上前の2001年発行であるにもかかわらず、その内容の「中国の留学生人材をめぐる国家政策とそのシステム」についての考察は、今読んでも驚嘆する思いを持つ。 「留学人員創業パーク」と「祖国に帰るシリコンバレーの頭脳たち」を読んで、中国の国家的施策の用意周到さを実感した。  WTOに中国が加盟するのが2001年。コミック「島耕作」で中国を題材とし「海亀派」を取り上げるまでに誰もが知るようになったのはいつごろだったか。2005年頃だったように思い出す。  ということは、中国は、1990年代には、2000年代のWTO加盟を視野に周到に準備をし、本書で調査したような「留学生が中国に帰還して活躍できる国家体制」を整備したということなのだろう。  本書によれば、中国は共産党の支配という強権と統一指導をもって、世界中の最先端の知識と技術をもつ中国人留学生や学者を、中国にいかに引き戻し、中国の成長に寄与させるかを、国家政策としてシステム的に準備し遂行していたという。しかもその内容は、中国人の民族的感性にも訴えるものであったというのだ。  この中国の手の打ち方である「科技交流大会」「全球化知的ネットワーク」「人材資源国家戦略」等々を読むと、その国家を挙げて組織的に取り組む姿は驚くべきものだと思えた。  10年以上前には「中国は驚異的に成長する」との意見とともに「中国は崩壊する」との極端な知見が世間にはあったが、本書で読む中国共産党の姿は、成長と不安定の微妙なバランスを周到な政策でコントロールする賢明さを備えていると思えた。  本書は、中国の「教育と産業政策」について調べているが、それ以外にもおそらくいろいろな施策が動いていただろうとも当然推測される。  しかし、日本においては官主導の事業は、非効率で効果もあまりなく、評判が悪いものがほとんどであるのに対し、本書で読む中国の国家施策は、見事なものが多い。  これは、国の発展段階の違いによるものなのか、それとも民族的な特徴によるものなのだろうかとの疑問も持った。  本書は、10年以上も前の古いものではあるが、当時の中国という国が、産業と人材をどのように考え、どのように国家レベルで動いたのかを知る上で興味深い書であると評価したい。

Posted by ブクログ

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