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見知らぬ島への扉
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見知らぬ島への扉

ジョゼサラマーゴ(著者), 黒木三世(訳者)

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見知らぬ島への扉

921

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アーティストハウス/
発売年月日 2001/07/26
JAN 9784901142625

見知らぬ島への扉

¥921

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2016/11/23

『複製された男』の映画広告をみて、初めてこのひとを知った。とりあえず、どこから手をつけようかと、まずはライトなところから。 ちょっと頭でっかちな印象。今にもどこかのちょっとした哲学者が言いだしそうな台詞回し。ただ、それは訳の問題なのかもしれないし、彼が普段用いる改行なしの長文であ...

『複製された男』の映画広告をみて、初めてこのひとを知った。とりあえず、どこから手をつけようかと、まずはライトなところから。 ちょっと頭でっかちな印象。今にもどこかのちょっとした哲学者が言いだしそうな台詞回し。ただ、それは訳の問題なのかもしれないし、彼が普段用いる改行なしの長文であったらまた印象は変わったかもしれない。いずれにしても、エーコと同じ匂いのする作家であると感じている。 見知らぬ島を巡って、最後に今ここに在る船に至るというのは、なんとなくわかっていた。読んで何か驚くということはないけれど、逆にそれはおんなじようにものを考えてるひとに出会えたという安心感でもある。この人間がどのようにものを考え、そしてそれを書いていくのか、たった数十ページの寓話であっても、匂ってくる。

Posted by ブクログ

2016/07/19

今まで触れたことのない国の文学作品を読んでみようキャンペーンをひっそり始めてみました。多分ひっそり終わる← アジアから攻めていくつもりだったけど、県立図書館のアジア棚が悲しいくらいに蔵書少なかったので、広く浅く手をつけ始めようかしらということで、突然のポルトガルです。 ポルト...

今まで触れたことのない国の文学作品を読んでみようキャンペーンをひっそり始めてみました。多分ひっそり終わる← アジアから攻めていくつもりだったけど、県立図書館のアジア棚が悲しいくらいに蔵書少なかったので、広く浅く手をつけ始めようかしらということで、突然のポルトガルです。 ポルトガルと言えば、大航海時代! 無敵艦隊負けた辺りの斜陽感漂い始めた時代前後に興味はありますが特に調べたはことはありません!(雑 あと、ポルトガルってスペインとセット感ありますよね??(苦 ボスニア・ヘルツェゴビナとか、 チグリス・ユーフラテスくらいに、 スペイン・ポルトガルってしっくり来るんだよなー語感? どうでもいい私感はこれ位にしておいて。 ポルトガルの作家であり、ノーベル文学賞の受賞者でもある、ジョゼ・サラマーゴです。  主人公の男が王様のところへ出かけていき、 「船を一艘ください。誰も見知らぬ島を見つけに行きます」 と船を所望します。 見知らぬ島なんてあるわけねーじゃんとあざ笑う王様にも、主人公は「未知の島が1つもないなんてあり得ない」と断言し、渋る王様から船をもぎ取ることに成功します。 で、なんやかんやあって、王様のもとで掃除をしていた女性も彼と一緒に航海することになるのでした。 が。 うーん………………星の王子様とか好きな方にはいいのかもしれないですね。 ちょっと風刺が効いてるとことか、寓話性のあるとことか、近い雰囲気を感じました。 こういう本を読むたびに、私、読む本の冊数は多いけど、行間を読むセンスだったり感度だったりは低いんじゃなかろーかっていう思いを強くします。 もののけ姫とか千と千尋とか、途中で白目むいたもんね。眠くて← 抑揚の効いた分かりやすいエンタメ小説大好き人間です、はい。 昔はそんな自分の鈍い感性に悩んだりもしましたが、最近は割り切ってます、はい。

Posted by ブクログ

2015/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もはや地上は踏破されつくされたと言われる時代。一艘のキャラベル船をたよりに、見知らぬ島を求めて旅立つ男女の大人のための童話。船を手に入れるため、王を訪問するところから出航するまでが描かれます。男の信念に惹かれ、"決断の門"を通って彼についてくる掃除女がたくましくて気持ちいいです。 ところどころに散りばめられた哲学的な台詞がまた印象的。 "船があなたのものではなく、あなたが船のものなのですつまり、船がないとあなたの存在はないということです、ところが船は、あなたがいなくても航海できるのです" そして圧巻だったのは船の上に土や種が飛び散り、芽を吹いて島に変身してしまう夢です。どんなに世界が開発されようと、自分自身は未開拓。可能性を拓けるのは自分だけなんですね。 人が空を飛び、宇宙にすら飛び出す時代。身近で素朴な夢を持つことに躊躇してしまうけれど、素直に突き進んでいけば自分の島を発見できるかも。正直、旅などせずに家でごろごろしていたい水夫たちにも共感しますが(笑)

Posted by ブクログ

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