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日本再生論 “市場"対“政府"を超えて NHKブックス901
957円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2000/11/20 |
JAN | 9784140019016 |
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日本再生論
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日本再生論
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
2000年に刊行された本で、日本経済の「失われた10年」の原因を突き止め、将来へ向けての改革の道を探ろうとしています。 目下のところアベノミクスがそれなりに成果をあげていることもあって、少なくともお茶の間のレヴェルでは、リフレ派に反対する声は鳴りをひそめているようですが、平成の...
2000年に刊行された本で、日本経済の「失われた10年」の原因を突き止め、将来へ向けての改革の道を探ろうとしています。 目下のところアベノミクスがそれなりに成果をあげていることもあって、少なくともお茶の間のレヴェルでは、リフレ派に反対する声は鳴りをひそめているようですが、平成の大不況を招いた社会体質はどこに問題があり、その責任はどこにあるのかという問題までもが、忘れられてしまったのではないかと感じます。 著者は、「大きな政府」か「小さな政府」かという対立に帰着させるのは間違いであり、日本社会に生じた3つの亀裂こそが、真の問題だと主張します。すなわち、「高所得者」対「低所得者」の亀裂、世代間格差という亀裂、そして「高学歴を持つ者」対「持たない者」の亀裂です。そして、市場原理主義に基づく政策も、マルクス的な階級闘争史観も、この3つの亀裂によって分断されてしまった日本社会に対する有効な手立てとはなりえないと論じられています。その上で著者は、「自己なるもの」を所有するという「脱出口」を提示しています。 本書の前半で展開されている現状分析は、まとまりに欠ける印象があります。後半の社会哲学的な考察は、それなりに興味深く読みましたが、著者の考える「自己なるもの」の所有という処方箋が、まだよく理解できません。おそらく何らかの思想史的な背景のもとで考えられているのでしょうが、そうした社会哲学・政治哲学的な常識を持ち合わせていない読者としては、もっと詳しい説明がほしかったように思います。
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2000年発行であるので、かなり前の本になってしまったが、二分法の考え方で、市場優先か、政府介入かを考えている場合ではないというのが本書の趣旨だと思う。 問題は今だ続いていると思う。果たしてアベノミクスは、これらの処方箋となりうるのだろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 金融システム不安、膨張する財政赤字、そして、複雑な形で拡大する階層格差…「市場か政府介入か」といった二分法ではもはや対処できないこれら新たなリスクの到来とともに、日本社会を閉塞感が覆う。 制度改革の基本をどこに据え、社会体質の何を変えるのか?―IT革命や金融ビッグバンなど、戦略なきグローバリズム路線の危うさを突き、新しいリスクの時代にふさわしい政策思考と、それを支える社会哲学を模索する、画期的な“日本再生論”。 [ 目次 ] 1 なぜ、新たな政策思考が必要なのか(リスク無防備社会の経済学) 2 ルールをめぐる国際的争い(キャッシュフロー経営こそ狂気だ;金融ビッグバンの落とし穴;IT革命の夢はバラ色か) 3 なぜ、日本は自滅するのか(進む財政崩壊;三つの格差を突き抜ける道;社会体質の何が問題なのか;共有という思想) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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