商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2000/12/25 |
JAN | 9784041577134 |
- 書籍
- 文庫
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「心神喪失者の行為は…
「心神喪失者の行為は之を罰せず」じゃあ、「心神喪失者」とは、どういう基準で判断するのか?その問いにあなたならどう答えますか?
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刑事責任能力をめぐ…
刑事責任能力をめぐった衝撃の作品。狂気と正気の境をつくったのも人間なら見極めるのも人間。そして人間のすることに絶対はない。本当は正気も狂気も紙一重なんでしょうね。
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【刑法第三十九条】 1 心神喪失者の行為はこれを罰しない。 2 心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する。 凶悪・猟奇的な殺人事件等が発生するとよく争点となる(印象の)条文。責任能力が無ければ行為者の犯罪行為を非難することは出来ない(罪を問えない、罰することが出来ない)というもので...
【刑法第三十九条】 1 心神喪失者の行為はこれを罰しない。 2 心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する。 凶悪・猟奇的な殺人事件等が発生するとよく争点となる(印象の)条文。責任能力が無ければ行為者の犯罪行為を非難することは出来ない(罪を問えない、罰することが出来ない)というもので、多くの人が(特に感情的な部分で)納得しかねる条文ではないだろうか。本書は、(タイトルのとおり、)当該条文をテーマとしたサスペンス作品である。1999年には、監督:森田芳光、主演:鈴木京香、堤真一で映画化もされている。(こちらの方が有名か?) 東京・豊島区で、夫婦が惨殺される事件が発生。現場に残された手掛かり等から、警察は劇団員である柴田真樹を逮捕する。証拠は十分に揃っており、早期に決着するものと思われたが、初公判当日、豹変した柴田が大声で叫び出したことにより一変、精神鑑定を行う運びとなる。精神鑑定を担当した精神科教授の藤代は、柴田は「解離性同一性障害」を患っており、彼に責任能力は無いと鑑定する。しかし、藤代の助手として柴田の精神鑑定に参加していた非常勤講師の小川香深は、師の鑑定結果に異を唱え、柴田の足跡を追いかける―――。 内容は前述のとおりで、「刑法第三十九条」の是非を問う内容。文章量的な意味で重い作品かと想像していたが、実際に手に取ってみるとかなり手軽な内容で、あっという間に読み終えることが出来た。手に取りやすいというのも美点ではあるが、ちょっと簡潔過ぎて満足感はイマイチ。決して面白くない訳では無かったので、続編にも引き続き当たっていきたい。 作中の鑑定現場は、鑑定人と容疑者との間を隔てるものも監視する人も居らず、容疑者から暴力を振るわれシーンが度々あるのだが、実際の鑑定現場もそうなのだろうか。さすがにそんなことは無いと思うのだが・・・。
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