商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2000/08/01 |
JAN | 9784022642356 |
- 書籍
- 文庫
句あれば楽あり
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長寿ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こゝろ」でおなじみ、俳優の小沢昭一は俳人でもある(ああ、なんてヤヤコシイ文章だ)。本書は彼が参加している「やなぎ句会」の活動や句作への思いを語る、「俳句エッセイ」である。 俳句を読むのは好きだが、私ごときに巧拙が分かる訳ではない。好きか嫌いかが...
長寿ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こゝろ」でおなじみ、俳優の小沢昭一は俳人でもある(ああ、なんてヤヤコシイ文章だ)。本書は彼が参加している「やなぎ句会」の活動や句作への思いを語る、「俳句エッセイ」である。 俳句を読むのは好きだが、私ごときに巧拙が分かる訳ではない。好きか嫌いかがあるだけである。気に入った句は覚えていて、相応しい状況下で思い出したりして楽しむ。そういったなまくら読者には、小沢氏の句というのは実に居心地がよく口ずさみやすいのだ。「見なけりゃ作っちゃいけませんか(想像の情景でも句にできる)」と言った久保田万太郎に強く共感している同氏ではあるが、自身の句は地に足が付いている。表現する対象が架空か現実かという区切りではない。読者がその五七五を読んで共感したり、納得したりできるかということだ。生活の中で実感できるだけの確かさが込められている。例え自分が経験していなくても、なるほどねと思える小さな世界がある。重要なのは説得力なのだ。 センスもユーモアも高名な句友もある。広く評価もされている。慢心しても責めようがない。しかし、彼は実に勉強熱心だ。一番勉強になると言って入門書を多く読み、あちこちに足を運び、よく人の話を聞く。一日一句を心掛け、「どしどし書きどしどし捨てる」ことで良い物を残そうとする姿勢は、写真でも見習うべきところだろう。もってお手本とさせていただきたい。
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