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エンデの遺言 「根源からお金を問うこと」
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エンデの遺言 「根源からお金を問うこと」

河邑厚徳(著者)

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エンデの遺言 「根源からお金を問うこと」

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会
発売年月日 2000/02/24
JAN 9784140804964

エンデの遺言

¥1,650

商品レビュー

4

48件のお客様レビュー

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2024/09/25

#25奈良県立図書情報館ビブリオバトル「金」で紹介された本です。チャンプ本。 2013.2.3 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-927.html?sp

Posted by ブクログ

2021/12/19

人生で初めて「お金とは何か」について学んだ本。お金については、電化製品と同じように、なんとなく使い方を知っているから「知っている」気になっていた。ところが、お金のメカニズムについては、電化製品と同じく、まるでわかっていなかった。 冒頭でエンデは、以下のように語る。 「重要なポ...

人生で初めて「お金とは何か」について学んだ本。お金については、電化製品と同じように、なんとなく使い方を知っているから「知っている」気になっていた。ところが、お金のメカニズムについては、電化製品と同じく、まるでわかっていなかった。 冒頭でエンデは、以下のように語る。 「重要なポイントは例えばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、2つの全く異なった種類のお金であるという認識です」 お金には、交換媒体、価値尺度、価値保蔵の3つの機能がある。パン屋でパンを買うお金は、最初の2機能だが、資本としてのお金とは、価値を保蔵できるがゆえに成り立つ。そして、価値を保蔵できること自体の希少性から、お金そのものが商品として売り買いされるようになる。 新品の時点からモノは劣化し、サービスは提供された時点で価値が尽きるのに、お金だけは時間を経ても価値を保ち続ける。お金の価値保蔵機能をフル活用する者にお金が偏り、お金を交換・価値尺度に使う多くの庶民には、お金が回らない。 そこで、お金から価値保蔵機能を除くことができないか考えた。つまり、お金を持ち続ける(使わない)ほど価値が下がる「エージングマネー」だ。そのアイデアの創始者がルドルフ・シュタイナーであり、それを地域通貨という形で実践したのがシルビオ・ゲゼルだ。 使わないと価値が下がるお金なんて、誰が使いたがるかと思った。ところが、使わないと価値が下がるなら、下がる前に使おうということで、地域通貨の流通量は高いままとなり、コミュニティは活性化したらしい。 これは、僕の感覚から言うと、「メルカリ経済」に近い。メルカリで不要品を売って、ポイントが貯まると、換金せず、そのままメルカリで何か買おうとする。換金すると目減りするし、メルカリのコミュニティでも、いろいろとほしいものがあるからだ。メルカリのポイントを貯める意味は、そこそこまとまった物を買うこと以外にない。 コロナ禍の今、岸田政権は子育て世代への10万円給付をクーポンでやろうとしていた。自治体の反対で現金給付になりそうだが、給付を必要としない家庭にも現金を配れば、それは貯金や投資(価値の保蔵)に回されるだろう。 ICカードかQRコードを使って、2ヶ月以内に使わないと目減りするようなエージングマネーとして実店舗で使える仕組みを作ったら、コロナ禍の経済対策になっただろうに。子育て世代なら、ICカードでもQRコードでも問題なく使いこなせるだろう。

Posted by ブクログ

2021/10/18

図書館。 別件で著作を読もうと思っていたシルビオ・ゲゼルが出てきた。「お金は老化しなければならない」と唱えたゲゼルの自由貨幣の理論。そしてそれを実行した町があったことを始めて知った。 育児関連の本を読んでいた時に興味深く読んだシュタイナーも、出てきた。「仕事が貨幣価値の小細工に...

図書館。 別件で著作を読もうと思っていたシルビオ・ゲゼルが出てきた。「お金は老化しなければならない」と唱えたゲゼルの自由貨幣の理論。そしてそれを実行した町があったことを始めて知った。 育児関連の本を読んでいた時に興味深く読んだシュタイナーも、出てきた。「仕事が貨幣価値の小細工に基づいて支払われるべきではなく、生活労働に対して支払いがなされなくてはならない、つくりあげられた資本価値に応じてではなく、家族生活に何が必用かが基準になるべきだ(p57)」 マルグリット・ケネディの『利子ともインフレとも無縁な貨幣』(p62)も読んでみたくなった。 ケネディが言う「少数の者たちが、法外な利益を吸い上げていく。それがいまの経済システムです」(p65)は、今まさに課題として取り上げられることも多い。富の再分配、限りある資源の使い道、使う先…。 以前、老後資金について考えたときに知ったiDecoやNISA。それまで投資は怖い、と思っていたけれど、少しの知識を得ると、4%の世界成長に合わせて無理なくつみたて投資をするのならば、アリなんじゃないか、と思ったことがあった。ただ、そのときに頭によぎったのは、 「このまま経済成長をしていっても良いのか?これまでのような資本主義の社会システムでは、格差も広がり資源も枯渇してしまうのではないか?」 という、ここ10年程頭から離れないテーマだ。 結局、投資を始めることはしなかった。 経済システム、貨幣システムについて、私は無知だ。得体が知れない大きなものがそこにある。

Posted by ブクログ

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