教祖逮捕 「カルト」は人を救うか

米本和広(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社/
• 発売年月日: 2000/03/13
• JAN: 9784796617192

商品レビュー

2022/11/17

法の華、レムリア、統一教会、エホバなどなど、2000年の時点での新興宗教を取り巻く状況をまとめている本。
法の華はお金の集め方がエグすぎて笑った。昨日読んだ「母が宗教にハマりまして」にも共通することだけど、「新興宗教だ！カルトだ！洗脳だ！！」というのは、個別のケースをちゃんと見ないと信者本人にもマイナスに働くことがあるのだな…と思った。個人の信仰の自由と、「カルト的行動」は分けられる必要があるということ。
また、脱会させようとする人はどうしても「入信する前の人格A」「入信中の人格B」と分けて考えたがり、更にBをAに戻そうとするが、実際にはA→A1(入信中)→A2(脱会後)であり、A1を全く違う人格として否定するのは間違っている、と。
元統一教会信者の多田さんが、脱会したきっかけは「家族がきちんと統一教会の教義を勉強して来たこと」と言っていたことにも繋がっている。
既成宗教が人を救えなくなって来たから新興宗教が跋扈している、というのも、この本が書かれた20年前からさほど変わってないのかもしれない。

2019/08/17

カルト
組織や個人がある教えを絶対であると刷り込み、それを実践させる過程で、人権侵害や違法行為を引き起こす集団。

2013/05/05

何と！ちょっと前の本とはいえ、なんて登録者が少ないんだ！みんなこの問題に興味ないのか。面白かった。久々に米本和広。この本の後で「カルトの子」が出たようだ。福永法源の法の華の「最高ですかー！」とか、ライフスペースのミイラ事件とか、貴乃花やToshiの洗脳騒動とか、覚えてるわー。しかし、法の華のあんなやり方でよくお金集まったよなー。皆金持ちだなぁ。親鸞会は初めて知った。顕正会が三条市内とかで高校生を駅で待ち伏せしてる、というのにはびっくり。でも拉致事件もあったもんな。最後のマインドコントロール説は間違い、というのには目からうろこだった。確かに全てがマインドコントロールになるし、その時代の自分を否定したら、今の自分は何なんだ、というのは分かる。しかし、統一教会から拉致監禁して説得するってのは、前の仕事を思いだす。拉致監禁派？の3人にわが県の牧師が入ってたのにはびっくり。やはり韓国に近いから信者が多いんだろうか。宗教なー。家族が入ったら、と思うと、やっぱり心配だ。