商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2000/07/30 |
JAN | 9784163194103 |
- 書籍
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燃える頬
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燃える頬
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商品レビュー
2.7
5件のお客様レビュー
まず装丁画のターナーの「メルクリウスとヘルセ」がとても…美しい…。 しかし、この絵画のテンションじゃなくね…………??????? だって久世光彦だぞ………??????????????????? ってくらい、いつものリアル寄り湿っぽいときの久世光彦でした。
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戦争の最中、主人公の15歳の少年夏夫とその父親は、疎開という名目で森の中の丸太小屋に移り住んだ。戦争と遠くかけ離れたような美しい森の中で、夏夫は父親との男同士の生活に誇りを感じ、また、年上の「あの人」との出会いによって性を知る。まだ15歳なのか、もう15歳なのか、夏夫は常にその問...
戦争の最中、主人公の15歳の少年夏夫とその父親は、疎開という名目で森の中の丸太小屋に移り住んだ。戦争と遠くかけ離れたような美しい森の中で、夏夫は父親との男同士の生活に誇りを感じ、また、年上の「あの人」との出会いによって性を知る。まだ15歳なのか、もう15歳なのか、夏夫は常にその問いに直面しながら、少年の世界から男の世界へと足を踏みいれていく。 自分の家族を男側と女側に分け、男である自分と父親の生活を守ろうとしたり、女である母と姉を嫌悪したりする一方で、大人の女性である「あの人」に肉体的にも心理的にも溺れていく夏夫の姿が、大人になろうともがく少年の一面をうまく表現している。そういった面から見ると、「あの人」がいわゆる魔性の女のように描かれているのも、ふさわしい設定である気がする。また、夏夫と父親の終盤の語らいの場面には静かな感動があり、夏夫と一緒に泣いてしまった。
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映画の引用がいまいちよく分からなかった気がした…。 のは、ゲームしながら読んだせいだろうか(我ながら不躾) 浮かぶ情景が戦争中の日本じゃない。 アメリカの片田舎とかの方が近いかも。 なんだか綺麗な作品だった。 森の音とか、夏夫とあの人とか、上手く言えないけど、ただ単純だけど...
映画の引用がいまいちよく分からなかった気がした…。 のは、ゲームしながら読んだせいだろうか(我ながら不躾) 浮かぶ情景が戦争中の日本じゃない。 アメリカの片田舎とかの方が近いかも。 なんだか綺麗な作品だった。 森の音とか、夏夫とあの人とか、上手く言えないけど、ただ単純だけど、良かった気がする。 母と姉はねー、自分も一応女だけど「これはないな」と思った。誰であろうと「領域」ってものがあるんじゃないの? それによく泣く人間って好きじゃない。泣いたら話なんてできないじゃない。 でもこの二人も実際居たら辟易するけど、物語全体で見ると「別にいいんじゃない」って感じ。 ただ、森を浮かべた時にあの二人は思いたくない。 自分が夏夫だったら強引にでも追い出してるな…… 15歳って、大人なようで子供だなーと改めて思った。 もう全然子供だね。自分も今15なんだけど。
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