価値創造のIR戦略 情報開示と投資家関係づくりの経営

藤江俊彦(著者)

• 販売会社／発売会社: ダイヤモンド社/
• 発売年月日: 2000/06/29
• JAN: 9784478550137

商品レビュー

2016/04/13

価値創造のIR戦略

・IRが注目されるようになった理由
1間接金融から直接金融への移行←1997年の金融ビッグバン
2外国人投資家の日本市場への参入
3個人の意識変化：預金から投資へ
4会計制度の大幅見直しにより、企業価値拡大をする経営が求められるようになった

・IRの定義：企業の財務機能とコミュニケーション機能とを結合して行われる『戦略的かつ全社的なマーケティング活動』であり、投資家に対して企業の業績やその将来性に関する正確な姿を提供するものである。そしてその活動は、究極的に企業の資本コストを下げる効果を持つ。

・自社の目的を明確にする
第一段階：投資家対応
第二段階：マーケティング活動。株主づくりや株主満足度の向上
第三段階：企業価値の向上

・IR活動の留意点
1基本は情報開示と説明責任
2継続性を重視
3適時性を重視
4即時性と正確性のどちらを取るかはその都度判断し、柔軟に対応する
5マイナス情報は隠さずに自発的に発表する
6高い目標の数字で取り繕わない
7想定される質問には明確に答える
8会社の特徴やアイデンティティを簡潔にアピールする
9対象別のIR活動を実施する
10IRとは過去よりも現在と将来を語ること
11経営トップがすすんでIRコミュニケーターになる
12IR担当者として高い能力が要求される
13IRは全社的活動であることを全社員に浸透させること

・上場1、2ヶ月間が勝負