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自治体経営と政策評価 消極的顧客主義を超えるNPMを 朝日カルチャーセンター地方自治講座ブックレットNo.1
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自治体経営と政策評価 消極的顧客主義を超えるNPMを 朝日カルチャーセンター地方自治講座ブックレットNo.1

山本清(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 公人の友社/
発売年月日 2000/07/10
JAN 9784875555018

自治体経営と政策評価

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2013/02/20

本書は、NPMの本質とその発展的な変革手法について書かれた、約70ページのブックレットです。 まず著者は、NPMを、契約によってアウトプットの要件を明確化する「させる」論理と、アウトプットに必要な資源管理の裁量を重視する「任せる」論理の混合する経営手法として規定します。その上で...

本書は、NPMの本質とその発展的な変革手法について書かれた、約70ページのブックレットです。 まず著者は、NPMを、契約によってアウトプットの要件を明確化する「させる」論理と、アウトプットに必要な資源管理の裁量を重視する「任せる」論理の混合する経営手法として規定します。その上で、NPMの問題点について、①顧客満足度を基準にすると経営が立ち行かない領域が存在すること、②消極的な住民を前提にしていること、③「させる論理」に不適切な専門職が存在することを指摘しています。 その後、主に上記②の課題の解決策が提示されます。 まず、具体的な経営手法としては、①ステークホルダーの役割を明確にした政策評価モデルを構築すること、そして②アウトプットを測定する単年度サイクルと、アウトカムを測定する複数年度サイクルの2つの評価サイクルを導入することが重要だとします。 そして最後に、マクロなシステム改革として、①市場原理を働かせるための発生主義会計等の導入、②「任せる」論理の機能を円滑にするための公務員の倫理・文化の変革、③積極的な住民参加を促すソーシャルキャピタルの形成がそれぞれ説明されていきます。 個人的に、PPBSとNPMの対比が述べられていた点が興味深かったです。PPBSとNPMでは、焦点(アウトカム⇔アウトプット)、アプローチ(エリート主義⇔市場主義)、評価のタイミング(事前評価⇔事後評価)等の点で異なること、そしておそらく最も重要な差異としては、重視する合理性(経済的合理性⇔政治的合理性)の差異が指摘されています。この点、NPMの政治的合理性を重視する側面が、イギリス等でどんな政党にも受け入れられた背景の1つであるとして著者は説明しています。 以上が主な内容ですが、本書は文字の大きさと文体から推測するに年配の初学者を対象として書かれており、内容も平易ですが、いくつか新たな発見がありました。 何より、一瞬で読み終える薄さなので、公共経営等に興味のある方には一読をおすすめします。

Posted by ブクログ

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