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鈴木孝夫著作集(2) 閉された言語・日本語の世界 鈴木孝夫著作集2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2000/01/06 |
JAN | 9784000923125 |
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鈴木孝夫著作集(2)
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『閉された言語・日本語の世界』(1975年、新潮選書)のほか、論文二編を収録しています。 明治以降、森有礼や志賀直哉といった人びとが、日本語に代えて西洋の言語を用いるべきだという主張がなされてきました。また、太平洋戦争後に日本の統治をおこなったGHQは、多くの漢字を用いなければ...
『閉された言語・日本語の世界』(1975年、新潮選書)のほか、論文二編を収録しています。 明治以降、森有礼や志賀直哉といった人びとが、日本語に代えて西洋の言語を用いるべきだという主張がなされてきました。また、太平洋戦争後に日本の統治をおこなったGHQは、多くの漢字を用いなければならないことを日本語の欠点とみなし、その改革の指針を示しました。このように、この国の内外において日本語は非効率的で不便なことばだという意見が語られてきましたが、著者はこうした意見は日本語に対する日本人自身の無理解に由来することを指摘し、その論駁を試みるとともに、漢字とかなを併用する日本語の表記体系が優れたものだということを明らかにしています。 他方で著者は、前述のような日本人の日本語の見かたが、「属人主義」と著者の呼ぶ考えかたと結びついていることを指摘します。著者の考える「属人主義」とは、日本語の話者がほぼ日本人にかぎられるという思い込みのことで、こうした考えかたが日本語を話す外国人が体験する奇妙な日本人の態度を生んでいることを著者は明らかにしています。そのうえで、これからはますます多くの外国人が日本語を話すようになるため、「属人主義」の考えかたをあらためることが必要であると論じられます。 日本語論と日本文化論を著者独自の視点から結びつけた興味深い内容だと感じました。
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