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告白と許し 告解の困難、13-18世紀
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告白と許し 告解の困難、13-18世紀

ジャンドリュモー(著者), 福田素子(訳者)

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告白と許し 告解の困難、13-18世紀

3,142

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 言叢社/
発売年月日 2000/11/15
JAN 9784905913757

告白と許し

¥3,142

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2014/02/11

告解における許しに関する,詳細な文献研究。 1. 不完全痛悔(神への愛ではなく,罪の醜さと地獄への恐れに由来する)によって許しは得られるのか。  トリエント公会議では不完全痛悔も承認を受けた。何故なら,不完全痛悔によってでも秘跡において神の恩寵を得るきっかけとなり得るから。つま...

告解における許しに関する,詳細な文献研究。 1. 不完全痛悔(神への愛ではなく,罪の醜さと地獄への恐れに由来する)によって許しは得られるのか。  トリエント公会議では不完全痛悔も承認を受けた。何故なら,不完全痛悔によってでも秘跡において神の恩寵を得るきっかけとなり得るから。つまり告解というサクラメントによって,不完全痛悔者を痛悔者に変えることが出来る。ジャン=ピエール・カミュは「純白は黒にはなり得ない。しかし人間は違う」と言っている。 2. 赦免に必要なもの  基本は,苦悩のしるし(痛悔),告白,償い。  同じ罪の反復は,真の改悛の欠如ではなく,弱さだとみなされるため,赦免の対象となる。痛悔し改善する意志さえあれば良いのだ。  同じ告解に関してだが,弛緩説論者と厳格主義者が絶えず対立していたらしい。寛容のパラドックスがここにもある。  キリスト教会に取り込むための都合の良い制度なのかと最初は思っていたが,読み進めるうちに段々と,何とか人々の苦悩を救おうという司祭たちの懸命さが伝わって来た。  痛悔があれば,カトリックでは赦免される。 共同体に戻りたいという意志が重要視されているのだろう。 ただそれは,ゆるしが,侵害を受けた者の立場からではなく,共同体を維持するものとしての立場からの制度だからだと思う。集団を維持するという目的ならば,罪を悔い改め,それを聴罪司祭に明確に告白し,ある程度罪に見合った償いをすれば十分だからだ。

Posted by ブクログ

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