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倦怠 河出文庫
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倦怠 河出文庫

アルベルト・モラヴィア(著者), 河盛好蔵(訳者), 脇功(訳者)

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倦怠 河出文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2000/09/04
JAN 9784309462011

倦怠

¥858

商品レビュー

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2013/09/26

この長編小説の、ほとんど全編に亘って主人公ディーノを支配するのが嫉妬と執着である。35歳になる彼はもはや絵を描くことも断念し、すべてに倦怠していたはずなのにである。相手の肉体を性的に所有することは、愛の獲得を意味するのか。彼は、そうではないことを知りつつ、そうした時間を共有するこ...

この長編小説の、ほとんど全編に亘って主人公ディーノを支配するのが嫉妬と執着である。35歳になる彼はもはや絵を描くことも断念し、すべてに倦怠していたはずなのにである。相手の肉体を性的に所有することは、愛の獲得を意味するのか。彼は、そうではないことを知りつつ、そうした時間を共有することでしかチェチリアを得ることができない。理性的な行動のすべてを奪う嫉妬は、終着点がないと意味において不毛である。性もまた不毛でしかない。ディーノにあっては、生そのものが不毛なのだ。最後に希望の予兆があるのがモラヴィアらしさか。

Posted by ブクログ

2008/01/02

モラヴィアのベストセラー。ブルジョワの退廃的な生活を描く作品は多いけど、これは資本主義への批判も強く含まれていてけっこうおもしろかった。

Posted by ブクログ

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