商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所/ |
発売年月日 | 2000/08/28 |
JAN | 9784894567450 |
- 書籍
- 文庫
朱
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朱
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
聖徳太子は魔物?聖人?
鎌倉時代にリメイクされたという飛鳥時代末期 に書かれた書物を現代語に訳した原稿を受け取りに 別荘に赴いたら教授は首にナイフが刺さり死んでいた。 大半は、その原稿に書かれた犬君(いぬき)を主人公とした物語。 犬君の父親が乗った遣隋船が嵐で沈み、後に母も死に孤児となったが...
鎌倉時代にリメイクされたという飛鳥時代末期 に書かれた書物を現代語に訳した原稿を受け取りに 別荘に赴いたら教授は首にナイフが刺さり死んでいた。 大半は、その原稿に書かれた犬君(いぬき)を主人公とした物語。 犬君の父親が乗った遣隋船が嵐で沈み、後に母も死に孤児となったが 舎人(とねり)として斑鳩で働けるようになるのだが 奇怪な首狩り事件が頻発し、その顔は朱い顔料で塗られていた。 嵐で沈んだはずの遣隋船は火災で沈んだらしい。 犬君は、その真相を知りたいが為に情報を集める。 遣隋船沈没の真相は?朱首事件の真相は? そして教授の死の真相は? 聖徳太子の魔物とも聖人とも取れるような描写が 不気味なまでに妖しくて、ゾクゾクしました。 最後は、教授の死の真相が書かれて終わるんだけど 教授の死と、朱首事件の繋げ方が天晴れですよぉ~ 最後に<本書は全てフィクションです>と書いてある。 それすらも疑いたくなるような面白さでした。
mokko
怪死を遂げた歴史学者。彼に死をもたらした古文書の謎を巡るミステリーホラーかと思えば然に非ず、本文のほとんどは古文書の中身、平安京に起こる怪事件を故あって厩戸皇子の舎人となった少年の目から描く王朝ホラーである。裏表紙の惹句からこの内容はちょっと想像しにくい、看板に偽りありな感じと、...
怪死を遂げた歴史学者。彼に死をもたらした古文書の謎を巡るミステリーホラーかと思えば然に非ず、本文のほとんどは古文書の中身、平安京に起こる怪事件を故あって厩戸皇子の舎人となった少年の目から描く王朝ホラーである。裏表紙の惹句からこの内容はちょっと想像しにくい、看板に偽りありな感じと、主人公の少年を馬鹿にして(どうしても我慢できなかった式で、愚行を繰り返す)物語を進めるやり方のせいでピンとこなかった。
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再読。珍しい歴史ホラー。 時代は古いが、人を人と思わない所業により普通の日常からいきなり地獄に突き落とされる怖さが生々しい。 現代パートの挿入で話に厚みが出たものの、疫病退治や怪しいと思ってた加留羅の結末はいきなり過ぎて詳細不明なままで釈然としなかったな。太子様も謎多きままだし。...
再読。珍しい歴史ホラー。 時代は古いが、人を人と思わない所業により普通の日常からいきなり地獄に突き落とされる怖さが生々しい。 現代パートの挿入で話に厚みが出たものの、疫病退治や怪しいと思ってた加留羅の結末はいきなり過ぎて詳細不明なままで釈然としなかったな。太子様も謎多きままだし。 悪人ながら猪喰の刀鍛冶らしい壮絶な最期だけが印象的。
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