月が空のどこにいても ディアプラス文庫

松前侑里(著者)

• 販売会社／発売会社: 新書館
• 発売年月日: 2000/10/25
• JAN: 9784403520327

商品レビュー

2011/02/26

失恋から、生きることを放棄しようとする主人公
お相手はそれを止めたお医者様

いつの間にか失恋の傷も癒え、お相手のお医者様へと気持ちが募るように…
ところが、すぐにはハッピーエンドにはならず…

主人公は自己中ですが、段々と成長していくんですね
恋してた親友よりもその彼女、ママのお相手、お医者様のフィアンセ
周りがとてもやさしいんです

じれったい感があるかもしれませんが、そこが松前さんワールド
とても、やさしいお話です

2008/08/01

久世貴之(26)研修医 × 野上葵(17)高２
幼なじみ(男)に失恋して死のうとしてた男の子に、「一年の期限付きで付き合いませんか？」だなんて…。いい大人がすることじゃないですよ。期限つけといて、甘やかして夢中にさせてどうすんだ〜！！無責任ですよ、貴之さん。まあ、そうでなきゃ話は始まらないんですけど。
貴之は優しいんですけど、なんか頼りないんです。せめて「期限」に苦しむ(別れが近づいてくるのを辛く思う)シーンが、もっとあれば。葵の苦悩に比べると、どうも弱かったです。葵が、貴之をどんどん好きになっていく気持ちを止められずに暴走するシーン、それでも健気に期限を守ろうとするシーンは、鬼の目にも涙でした。
だからその分、クライマックスシーンは、貴之も一枚噛んでるというか、むしろ首謀者であって欲しかったです。もっとハーレクインな展開でも良かったな〜。都合良すぎ！なんて言わないですから(笑)
攻めの主体性が弱い分、−★。限りなく★★★★★に近い、★★★★です。