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ねむい幸福
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ねむい幸福

有吉玉青(著者)

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ねむい幸福

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎/
発売年月日 2000/07/10
JAN 9784344000025

ねむい幸福

¥1,650

商品レビュー

2.3

6件のお客様レビュー

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2012/01/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

私はこの本が好き。 この人が好きで何冊も借りてきた。 結婚なんて嫌だと思っていたけど、いいかなとおもった。 好きな人とともにあゆんでいこうかなという気分にさせられた。 よくこういう状況を、その最中にいないのに丁寧に丁寧に書けるなあと思った。 メモ p123 「でも女ってのはズルイよ。外で男勝りの仕事をしてるなんて威張るくせに、家に帰ってから、とたんに女の役をやりたがる。こちらに理想の夫を期待して、甘えてくるんだからね。会社では優秀なサラリーマンの仮面をかぶり、家庭ではよき夫の仮面をかぶる、かぶらされる。(略)こっちだって甘えたいよ。ふー、ちょっとどこかで息抜きって必要じゃないか」 妻も共働きで不倫してる沢が述べた事。よく聞くけど。冷や汗。 p130 「こうしてみると、人に相談するというのは、なんと不毛な事だろう。その人の考え方や常識に指示を仰ぐものだが、相談相手が、常に自分と共にいて、その現場にでもいない限り、どんなに言葉をつくしても説明しても、相手は現実とはまったくといっていいほど違う情景を思い描いているのだ。それで的確なアドバイスなど、どうしてできることがあるだろう。」淳夫は考えている。 たしかになぁ。 p227 「人は、人と伍してゆくために、もう一人必要なのだろうか。背後から支えてくれる人が必要なのだろうか。掴み所のないものを掴もうとして、幾度も破れるときに、破れてもまだ掴むのをやめられれないときに、誰か、人に応援してもらいたい、決して裏切る事無く絶対的な味方になってもらいたい、とは甘ったれの戯れ言であるか。誰かが後ろに控えていてくれるから、その人に向かい合えるというのは、弱きもののたわごとであろうか。」 君香が淳夫のことを「帰るところ」と言った事について。 淳夫がいたから、不倫相手とがんばろうと思ったと言ったことについて。 p240「世界は、結局、自分に都合のいいようにしか再構成されない。あるいは自分に不都合な要素があると、世界は構成できず、世界を構成しないと生きて行けない生き物は、生きてゆくために、ほとんど本能的にそれを意識から排除してゆくのかもしれない。」 p241 「何をしても大丈夫だと、許されると思う事、甘えられるという事もまた、好きである事に違いないのだ。好き。それ以外にここにくる理由など実はなかったことを、淳夫は静かに認めていた。ー来たいから来た、それでいいじゃない。祥子の教えてくれたことだ。」 p242 好きだから、がんばってきた。好きだから、もうがんばれない。好きだから、何も言えない。好きだけれど、どうしようもない。 「好き」は理由にしかならず、そして、平気で相反する結論を導く。けれど、どんな結論にいたろうと、「好き」自体は絶対的なものだ。 p257 「自分の言ってほしいことを、相手から引き出そうとしている事がある。それが引き出せなかったとき、人は、軽く失望するのだ。そして、引き出せなかったばかりか、自分の言ってほしいこととはまるきり逆のことを引き出してしまったら、人は、軽く絶望するのだ。」

Posted by ブクログ

2010/10/08

淳夫と君香の一つひとつの行動に、小さく裏切られた。 というような気分。 淳夫にしても君香にしても、完全にはその心を読み取れず、 結果シンクロできなかった。 でも、小説中にもあったように、 それが人間ってものなのかもしれない、とも思ったりする。 自分以外の人間の心は、現実でも小説中...

淳夫と君香の一つひとつの行動に、小さく裏切られた。 というような気分。 淳夫にしても君香にしても、完全にはその心を読み取れず、 結果シンクロできなかった。 でも、小説中にもあったように、 それが人間ってものなのかもしれない、とも思ったりする。 自分以外の人間の心は、現実でも小説中でも、 やっぱり別の人間のものなんだろうなぁ。 結末とは別に、物語全体を通して、 人の心はわからないこと、 誰しも秘密を持って世界は回っていること、 そんなことを証明された気分になる。 それは今の私にとって、 納得することでもあるし、小さく絶望することでもある。 淳夫の幸せの定義は好きだった。 また、玉青さんの文章はやはり、身体性を感じるというか、 気持ちいいリズムを持っていると思う。

Posted by ブクログ

2010/01/22

よくわからない・・・ 最後まで読めば共感できるような展開になるのかと思って読んだけど、やっぱりよくわからなかった。どの登場人物にも共感できなかった。

Posted by ブクログ

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