商品詳細
内容紹介 | 内容:変人島風物誌. 私の愛した悪党 |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2000/10/20 |
JAN | 9784488429010 |
- 書籍
- 文庫
変人島風物誌
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変人島風物誌
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
多岐川恭コレクション…
多岐川恭コレクションの第一巻。長編「変人島風物誌」と「私の愛した悪党」の二編を収録。時代小説作家のイメージが強い著者の、推理小説作家としての実力を示す。
文庫OFF
「変人島風物誌」 変わった人間ばかりが住む島で起きる連続殺人。犯人当てゲームを目指したとある通り、ロジカルに犯人が突き止められる。「私」の胡散臭さがいい味を出している。 ダミー推理のとあるポイントを別の角度からみると犯人も当てはまるところが面白かった。 「私の愛した悪党」 物語...
「変人島風物誌」 変わった人間ばかりが住む島で起きる連続殺人。犯人当てゲームを目指したとある通り、ロジカルに犯人が突き止められる。「私」の胡散臭さがいい味を出している。 ダミー推理のとあるポイントを別の角度からみると犯人も当てはまるところが面白かった。 「私の愛した悪党」 物語としてはこちらの方が面白い。 タイトルがまずとても気に入った。知恵を凝らして細やかな詐欺をする万代と何となくどんなことをするのか楽しみにしてしまうノユリ。この二人の場面がほほえましい。 珍来荘でもしも何事も起こらず暮らし続ける道があったらと想像すると切なさを覚える。きっといい場所だったのだろう。
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カップリングなので一つずつ。 ・変人島風物詩:なんだか最初から何となくのんびりした感じ。変人たちが集まる島で起こる連続殺人というかなりそそる設定であるのに、それにおぼれることなくブラックなユーモアやキャラの立った登場人物が彩ってくれる。フェアプレイに徹しただけあって最後に明かされ...
カップリングなので一つずつ。 ・変人島風物詩:なんだか最初から何となくのんびりした感じ。変人たちが集まる島で起こる連続殺人というかなりそそる設定であるのに、それにおぼれることなくブラックなユーモアやキャラの立った登場人物が彩ってくれる。フェアプレイに徹しただけあって最後に明かされる真相は、伏線をちゃんと回収し納得しつつ驚くという考えられる限り最高の出来になってると思う。 ・私の愛した悪党:プロローグが最初にあるのは普通。でもそのあとにすぐエピローグが配されている。これがどういう効果を上げているのかと思って第二部を読むと下町情緒溢れる連作短編風の展開になる。まあ誘拐された赤ん坊は誰かというのは早いうちに見当がつくんだけどそれ以外の部分が非常に面白くて。主人公が思いを寄せる万代が行う詐欺の手口がアイディアに富んでいて楽しいんだ。ちゃんとミステリ的な仕掛けもされているし、楽しい楽しい。「私が愛した悪党」…このタイトルいいよなぁ。
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