商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 而立書房 |
発売年月日 | 1998/02/01 |
JAN | 9784880592497 |
- 書籍
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ら抜きの殺意
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ら抜きの殺意
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
私が学生だった頃、大学の先生がこの戯曲のことを講義の中で触れていらっしゃった。 少なくとも2名以上の方から聞いた記憶がある。 よほど興味深い作品なのかな~と思っていたが、実際に目にする、手に取る機会がなかった。 今回古書店で見かけて、ここで会ったが百年目!の勢いで読んでみた。 ...
私が学生だった頃、大学の先生がこの戯曲のことを講義の中で触れていらっしゃった。 少なくとも2名以上の方から聞いた記憶がある。 よほど興味深い作品なのかな~と思っていたが、実際に目にする、手に取る機会がなかった。 今回古書店で見かけて、ここで会ったが百年目!の勢いで読んでみた。 胡散臭い通販会社「ウェルネス堀田」が舞台。 そこに折り目正しい敬語を使う海老名という中年男性が夜間限定のバイトとして入ってくる。 ことばや敬語をめぐって若手社員伴との間に緊張感が高まっていく。 始め、チャラい若手社員の伴、過剰に敬語を使う遠部、万事ガサツな宇藤らの言葉とキャラの重ね方があまりにべたなので驚いたが…。 社長の妻、堀田八重子の登場で、遠部の言葉が変わっていくところになるほど、と納得。 なるほど~。 単なるら抜き、さ入れの問題じゃない。 人間関係が言葉の選択につながるのか、言葉で人間関係をコントロールしているのか。 いろいろ考えてしまった。
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言葉って面白いなと思わせる作品。 いやいやいや、と思っているうちに世界に入り込んでしまう感覚。 実際の舞台で観たいなと思いました。
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確か米原万里さんの書評で知った一冊。 戯曲を読むのは久しぶりでした。 文字を追うよりも演劇を見た方が楽しめるのかもしれません。 「ら」抜き言葉をはじめ、とても正しいとは言えない日本語を使う登場人物達のコミカルな会話が続きます。 巧みではあると思うのですが、私には良さが分かりませ...
確か米原万里さんの書評で知った一冊。 戯曲を読むのは久しぶりでした。 文字を追うよりも演劇を見た方が楽しめるのかもしれません。 「ら」抜き言葉をはじめ、とても正しいとは言えない日本語を使う登場人物達のコミカルな会話が続きます。 巧みではあると思うのですが、私には良さが分かりませんでした… ただ1点、とある登場人物の 「日本語の女言葉には命令形がない。女はいつもお願いするしかない」といった内容の台詞にははっとしました。 日本語は女言葉がある数少ない言語なのは知っていましたが、なるほど、いろいろな事に通ずる事実ですね。 そろそろ満足できる本が読みたい。 2021年10冊目。
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