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ビルマ・アヘン王国潜入記
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ビルマ・アヘン王国潜入記

高野秀行(著者)

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ビルマ・アヘン王国潜入記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 1998/10/01
JAN 9784794208491

ビルマ・アヘン王国潜入記

¥2,090

商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2023/12/31

ビルマ・アヘン王国潜入記 著:高野 秀行 ワ州、人口は不明。住民の九割以上はワという少数民族が占めている。面積は岐阜県とほぼ同じくらいで大きくない。世界中で市販されているいかなる地図にもワという名前は記されていない。が。知名度の低さのわりに世界に対する影響力がこれほど大きいとこ...

ビルマ・アヘン王国潜入記 著:高野 秀行 ワ州、人口は不明。住民の九割以上はワという少数民族が占めている。面積は岐阜県とほぼ同じくらいで大きくない。世界中で市販されているいかなる地図にもワという名前は記されていない。が。知名度の低さのわりに世界に対する影響力がこれほど大きいところは、ほかには存在しないだろう。 ゴールデン・トライアングル「黄金の三角地帯」:インドシナのタイ、ラオス、ビルマの三国が境を接するあたりにひろがるいわゆる麻薬地帯である。ここは、麻薬の王たるアヘンもしくはアヘンを生成して商品化された非合法モルヒネやヘロインの世界最大の産地である。 ビルマにおけるアヘンのその60~70%がワ州で算出されている。つまり、全世界の4割前後のアヘンをこの小さな土地が生み出している。 著者自身がその未知なる地域「ワ」に入り込み、その謎を解きほぐすことを目的として記されている。構成は以下の7章から成る。 ①アヘン王国、ワ州 ②手探りの辺境行 ③アヘンとワ人 ④ゴールデン・ランドの草むしり ⑤アヘン=モルヒネ化計画建白書 ⑥白いケシと緑の軍服 ⑦最後に残された謎 私自身のアヘンに対する予備知識として 語呂合わせで覚えた いやよー(1840年)アヘン吸うなんて:アヘン戦争 アヘンは麻薬でそれが起因して起きた戦争 くらいしかない。 本書はそんな表面的と真反対にある 入り込みすぎなリアリティが描かれている。 知る・理解するには入り込むしかない そしてその入り込み方も 情熱を持って入り込む 危険を顧みず、まずは首をつっこむことから始まっている。 首狩り族という噂の民族へ接触するだけでもすごい。 スマートフォンでさえ、グーグルマップでさえない時代に 体ひとつで飛び込んでいる。 アヘンの原料であるケシを村人と栽培している。 見るや体験ではない。育てている。 その中で文化に触れ、プロセスにおいて アヘン中毒になったりと波乱万丈でもある。 波乱万丈の生き方、入り込み方に 現地の息遣いであったり、危険な香りまでも 感じることができる。 アヘン・麻薬に対しても外からの視点と中(ワ州)からの 視点では雲泥の差があり、そのどちらの感覚も味わうことが できる唯一無二のドキュメント本。 読後に再度巻頭の写真を見返すと、違った感情で 振り返ることができる。旅ではなく暮らすことで 得られる匂いまでも感じさせてもらえる一冊であった。

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2023/10/11

ビルマ、つまりミャンマーの問題がよく分かる本。 探検記としても単純に面白いけど、 私の感想としては、中国と国境を接する国は不幸だということ。 地図を見ると分かる。 幸福の国のブータンも、まだ大きな問題は少なめに見えるタイも中国とは国境を直接は接していないからだろう。 チベット、...

ビルマ、つまりミャンマーの問題がよく分かる本。 探検記としても単純に面白いけど、 私の感想としては、中国と国境を接する国は不幸だということ。 地図を見ると分かる。 幸福の国のブータンも、まだ大きな問題は少なめに見えるタイも中国とは国境を直接は接していないからだろう。 チベット、ビルマ、ベトナム、色々と悪影響を受けている。 この本が書かれた時で、政治に疎い私は最新情報を知らないけれど、怖い終わり方をしている。 ミャンマー政権に、中国人が幹部のミンサーというもう1つの反政府組織が表向き、降伏した感じになって、著者が滞在させてもらっていたワ軍が、世界の麻薬の筆頭にあげられてしまった。 その後、中国人もいるワ軍の上のビルマ人の幹部ばかりが暗殺されてしまった。この後、ワ軍はどうなったのだろう。。。 日本も、嫌な目にたくさんあっているが、まだ海を挟んでいるだけ、感謝しないといけないのかもしれない。

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2023/10/09

いつもの高野節の効いた、ホンワカ・ノンビリな旅行記かと思いきや、 かなーり真面目なレポートとなっている。 そこそこ面白おかしい部分はあるものの、ビルマの当時の状況が、 事細かに描かれていて、学術的っぽい読み物なかんじ。 なのでどっちかってーと、眉間にシワよせつつ読むのが 正しい...

いつもの高野節の効いた、ホンワカ・ノンビリな旅行記かと思いきや、 かなーり真面目なレポートとなっている。 そこそこ面白おかしい部分はあるものの、ビルマの当時の状況が、 事細かに描かれていて、学術的っぽい読み物なかんじ。 なのでどっちかってーと、眉間にシワよせつつ読むのが 正しい読み方なのかな。

Posted by ブクログ

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