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認められぬ病 現代医療への根源的問い 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1998/02/18 |
JAN | 9784122030671 |
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認められぬ病
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
最後に病名が出てきますが、この病気は本当に診断が付かなくて病院をたらい回しにされることの多いもので、最初の治療がかなり大切であったりします。そしてこの病気は個々に症状が違いますし、診断が遅れると、どんどん症状が酷くなってしまいます。とにかく、どこの科にかかるかが重要ですが昔は難し...
最後に病名が出てきますが、この病気は本当に診断が付かなくて病院をたらい回しにされることの多いもので、最初の治療がかなり大切であったりします。そしてこの病気は個々に症状が違いますし、診断が遅れると、どんどん症状が酷くなってしまいます。とにかく、どこの科にかかるかが重要ですが昔は難しかったのだなぁ、と思いました。診断がついてきちんとステロイド剤が処方されて少し安心しました。
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著者自身をモデルとする主人公の浅丘美樹が、未知の病と医療にたずさわる人びとの無理解に苦しむ姿をえがいた私小説です。 体調の不良を訴える患者に対して、「そんなはずはない!」とか「いいかげんにしなさい」と叱責する医者はもちろん論外ですが、本書の水野医師のように、たとえ善意からであれ...
著者自身をモデルとする主人公の浅丘美樹が、未知の病と医療にたずさわる人びとの無理解に苦しむ姿をえがいた私小説です。 体調の不良を訴える患者に対して、「そんなはずはない!」とか「いいかげんにしなさい」と叱責する医者はもちろん論外ですが、本書の水野医師のように、たとえ善意からであれ、「勤めなんか無理だよ。すぐにやめなさい。女なんだからいいじゃないか」ということばが出てしまうのは、やはり患者と向きあい、患者の幸せをサポートするという態度には程遠いものを感じました。 しかし、生命科学者である著者は、個々の医師たちの態度を倫理的になじるのではなく、そうした態度が医療・医学の発展を阻害していることを冷静に指摘します。医学は統計的なデータに基礎を置く学問であり、もし医師の予想した通りの結果にならなかったばあい、その事実を謙虚に受け止め、原因を探る必要があります。そのようにして医学は発展し、多くの人びとの命を救うまでになってきたことが、忘れられてはなりません。そのことに目を向けてほしいというのが、著者の願いだといってよいと思います。 著者は、「十五年におよぶ闘病生活をふり返って見ると、病気そのものの苦しみよりも、医療から受けた苦しみの方がずっと大きかったと告白せざるをえない」と告白しつつ、それでも次のように述べています。「私は自分の身に起こってしまったことに関して、国や医師の行為を残念に思う気持ちは少しもない。科学とはこうして進歩するものであると思うし、人間の知恵とはその程度だと思うからである。けれども、私の苦しみが何の役にも立たず、また他の人がおなじ苦しみを味わうとしたら、それは耐え難いことである」。このことばの重みを、医療にたずさわる人びとに知ってほしいと感じました。
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原因不明の体調不良で長年にわたってほぼ寝たきりの生活を送っていた女性が、ある薬の投与によって外を歩けるようになるまでに回復したところまでを追ったテレビドキュメンタリーを見たことがある。たぶん、あれはこの本の著者だったんだ。 小説仕立てにしているけど全て自身の体験がベースになってい...
原因不明の体調不良で長年にわたってほぼ寝たきりの生活を送っていた女性が、ある薬の投与によって外を歩けるようになるまでに回復したところまでを追ったテレビドキュメンタリーを見たことがある。たぶん、あれはこの本の著者だったんだ。 小説仕立てにしているけど全て自身の体験がベースになっているとのことで、タイトルにある「現代医療への根源的問い」という言葉がずっしりと重い。 けどね、妻がこれだけの症状を訴えていながら、介護と子育てをまかせて単身赴任していられる夫と、たまに帰ってくる夫に「大丈夫ですからあなたはお仕事を」という妻という夫婦関係には疑問を感じてしまったなあ。
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