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ラブ・ストーリーを読む老人
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ラブ・ストーリーを読む老人

ルイス・セプルベダ(著者), 旦敬介(訳者)

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ラブ・ストーリーを読む老人

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1998/01/30
JAN 9784105363017

ラブ・ストーリーを読む老人

¥1,980

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2023/06/27

『#ラブ・ストーリーを読む老人』 ほぼ日書評 Day682 松陰神社側の"100人の本屋さん"で、装丁に惹かれて手に取った本。 チリ人の現代作家だが、舞台設定は1世紀以上前、南米に白人入植者が急増した頃の話である。 某国営放送の連続ドラマでも明治・大正期...

『#ラブ・ストーリーを読む老人』 ほぼ日書評 Day682 松陰神社側の"100人の本屋さん"で、装丁に惹かれて手に取った本。 チリ人の現代作家だが、舞台設定は1世紀以上前、南米に白人入植者が急増した頃の話である。 某国営放送の連続ドラマでも明治・大正期の"ヒューマンドラマ"が扱われることがあるが、それらとは全く異なる何とも「男臭い」物語で、タイトル(邦題もほぼ直訳)から想像される余生を読書三昧で過ごす老人の話では全くない。 冒頭に語られる、入植者たちに子供を殺された山猫と、ひょんなことから原住民に森の知恵を授けられた「老人」の命懸けの物語なのだ。 もはや新刊では入手も難しい本であるが、現代日本人の対極にあるライフスタイルを垣間見るためにも、図書館等で探してみてもらえればと思う。 https://amzn.to/3powMk9

Posted by ブクログ

2011/03/07

私はせつなかった。それは誰でもない私が愚かだからである。愛はいたる所で誰でもない彼らが営みぽっぽ睦みあっているにもかかわらず、ろくでもない私は誰でもない彼らを殺しのうのうとこの本を読んでしまった。彼らは本当に美しかった。だからこそ余計せつなかった。ラブ・ストーリーを読む老人が目に...

私はせつなかった。それは誰でもない私が愚かだからである。愛はいたる所で誰でもない彼らが営みぽっぽ睦みあっているにもかかわらず、ろくでもない私は誰でもない彼らを殺しのうのうとこの本を読んでしまった。彼らは本当に美しかった。だからこそ余計せつなかった。ラブ・ストーリーを読む老人が目にした愛もきっとせつなかったんだと思う。

Posted by ブクログ

2010/07/14

タイトルから、ジャングルでの老狩人とオセロットの一騎打ちの物語とはとても想像できないでしょう(笑) 物語は環境破壊へのメッセージのようにも読めますが、むしろ核心はそこではないように思います。主人公が森の先住民と共に暮らす経験を持ちながらついに彼らの一人にはなれず、さりとて文明社会...

タイトルから、ジャングルでの老狩人とオセロットの一騎打ちの物語とはとても想像できないでしょう(笑) 物語は環境破壊へのメッセージのようにも読めますが、むしろ核心はそこではないように思います。主人公が森の先住民と共に暮らす経験を持ちながらついに彼らの一人にはなれず、さりとて文明社会の一員となることも拒んだ主人公。その百戦錬磨の主人公の趣味がメロドラマ的な恋愛小説を読むこと、主人公とオセロットが愛と悲しみにより互いに「通じ合う」シーン、このあたりに愛に重きをおいたセプルベダらしさを感じます。

Posted by ブクログ

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