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ぼくらの資本論 貧乏は正しい! 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館/ |
発売年月日 | 1998/09/03 |
JAN | 9784094022247 |
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ぼくらの資本論
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商品レビュー
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「貧乏は正しい!」シ…
「貧乏は正しい!」シリーズ第4弾。日本人にとって金や土地や家とは?景気が回復基調にある今こそ読むべき書では!?
文庫OFF
大宝律令の時代から平安時代、鎌倉時代、江戸時代まで日本は土地私有は無かった事を丁寧に解説。明治以降の土地私有と家と相続税、或いは鎌倉時代の一族という価値観、昭和の会社という制度を縦横無尽に語り、果てはバブル期に1億8000万円のマンション購入の顛末記へ。さすが、橋本治です。
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シリーズ第4弾。本書は、「現在の社会を成り立たせていた原則」がテーマとなっていて、日本史の中で「家」と「土地」がどのように扱われてきたのかが論じられています。 伝統的な「家」というシステムは、現在の「会社」と同じようなものであり、昔の人びとが「家」の中で生きていたのとほぼ同じよ...
シリーズ第4弾。本書は、「現在の社会を成り立たせていた原則」がテーマとなっていて、日本史の中で「家」と「土地」がどのように扱われてきたのかが論じられています。 伝統的な「家」というシステムは、現在の「会社」と同じようなものであり、昔の人びとが「家」の中で生きていたのとほぼ同じような仕方で、現在の人びとが「会社」に勤めていると、著者は言います。ところが、「家」を相続するにはかなり多額の税金を納めなければなりません。著者は、どうして相続税というものがかかるのかを明らかにしながら、これまでどおり親の家に暮らしているのに、どうして国に税金を納めなければならないのか、と不平をとなえる息子の甘えを批判します。 しかし、バブル期の相続税は、単なる「甘え」では済まされない問題があります。その問題が、本巻の第二のテーマである「土地」です。橋本氏は、日本は歴史的に土地の「使用権」だけが問題であって、土地の「所有権」という観念は現実感のないものだったことを明らかにします。そして、土地の所有権という考え方になじまない日本人が、余った金を土地に注ぎ込んだのがバブルという現象だったのです。 バブルの崩壊は、従来の考え方が「当たり前」だと思っていた「会社」に勤める「大人」たちに、深刻な問題を突きつけました。それはちょうど、これまでどおり親の家に暮らしているのに莫大な相続税を国に払わなければならなくなった息子の直面している問題と、同じ構造を持っています。 こうして、これまでの社会を成り立たせてきた原則が、いまや維持しがたくなったことが論じられることになります。
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