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ヘッセ 魂の手紙 思春期の苦しみから老年の輝きへ
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ヘッセ 魂の手紙 思春期の苦しみから老年の輝きへ

ヘルマン・ヘッセ(著者), ヘルマンヘッセ研究会(訳者)

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ヘッセ 魂の手紙 思春期の苦しみから老年の輝きへ

2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社/
発売年月日 1998/10/05
JAN 9784620312446

ヘッセ 魂の手紙

¥2,750

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2024/09/12

とても良かった! ヘッセの生涯をいくつかの局面に分類し、それぞれに関連する書簡が収められているが、最も印象的なのは、神学校を抜け出し自殺も図るなど、精神的にもがき苦しんでいた十代の頃に両親に宛てた手紙である。嵐のような少年の苦悩の生々しさ、それと徐々に折り合いをつけていく過程、両...

とても良かった! ヘッセの生涯をいくつかの局面に分類し、それぞれに関連する書簡が収められているが、最も印象的なのは、神学校を抜け出し自殺も図るなど、精神的にもがき苦しんでいた十代の頃に両親に宛てた手紙である。嵐のような少年の苦悩の生々しさ、それと徐々に折り合いをつけていく過程、両親からの返信は収められていないものの、行間から読み取れる両親の愛と援助などが、非常に興味深く、そして胸を打った。 大人になってからの社会への眼差しにも共感するものがあった。愛国主義への拒否感、戦争への憎しみ、祖国から売国奴のような扱いを受けることへの諦念。ヒトラーについて、当初は彼を嫌悪していた良心的な人々までが最近は彼の良いところをあげ始めている--といった内容の手紙は、当時の空気感についての貴重な学びとなったと共に、現代のポピュリストたちへの社会的空気とも重なるものがあってぞっとした。 先日読んだリルケといい、今作といい、書簡集は、後から振り返ってエッセイとは異なり、その時その時の素の感情に触れられること、そして明確な読者が特定されていることから、著者の誠意や心情や人間関係に肉薄できることが、とても良いなと気づきを得た。

Posted by ブクログ

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