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ロラン・バルト映画論集 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1998/12/10 |
JAN | 9784480084644 |
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ロラン・バルト映画論集
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(01) 「映画」に示された記号と意味の論考集といった体裁で,原論,作家論,作品論(*02)といったまとめられ方をしている.20世紀の前半から中頃の映画とその技術が対象となり,映画にに映された物や人物も記号として何を意味しようとし,何を意味できず,別の「鈍い意味」(*03)のよう...
(01) 「映画」に示された記号と意味の論考集といった体裁で,原論,作家論,作品論(*02)といったまとめられ方をしている.20世紀の前半から中頃の映画とその技術が対象となり,映画にに映された物や人物も記号として何を意味しようとし,何を意味できず,別の「鈍い意味」(*03)のようなあたりに回収されようとしていたのかが論じられている. 映画フィルムの断片としてのフォトグラムといった具体的な静止画としての図像も対象になるが,もっぱら物語と意味との関係,物語と切り離された視覚コードがもたらす「第三の意味」や「自然な意味」など,映画そのものをどのように見ることが可能かを教えてくれる. (02) もちろん作家(あるいは俳優)と作品は簡単に切り離されるべきではない.著名な例としては,作り手でもあり,作品そのもののように映像に映っているチャップリンにはどのような意味がありうるのだろうか.映画『モダン・タイムス』には,彼の政治性というだけでなく,20世紀の労働者や大衆が盲目から啓かれるうえで,彼の映画の意味作用が浮き彫りにされている. (03) 「第三の意味」の中で,重要なキーワードとなっている.名付けることが困難な「鈍い意味」は,<意味されるもの>のない<意味するもの>であるとされる.反物語でもある鈍い意味は,「映画的なもの」にも措定され,それは映画とは異なるものであると理解される.
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内容(「BOOK」データベースより) ロラン・バルトは、その初期である1960年に研究的なエッセーを発表して以降、多くの映像評論を残した。『戦鑑ポチョムキン』『イワン雷帝』で知られるソビエトの映画監督エイゼンシュテインの作品のカットを通して映画における意味形成性を論じた「第三の意...
内容(「BOOK」データベースより) ロラン・バルトは、その初期である1960年に研究的なエッセーを発表して以降、多くの映像評論を残した。『戦鑑ポチョムキン』『イワン雷帝』で知られるソビエトの映画監督エイゼンシュテインの作品のカットを通して映画における意味形成性を論じた「第三の意味」、映像についての記号学的枠組みを構想する「映画における意味作用の問題」をはじめとする映画・映像論、またロベール・ブレッソンやクロード・シャブロルらの作品評や、グレタ・ガルボやチャップリンらの俳優談義を収録し、1970年までの映画におけるバルトの思索の成果をまとめるオリジナル・アンソロジー。 目次 Ⅰ 第三の意味 エイゼンシュテインの映画からとった何枚かのフォトグラムについての研究ノート 映画における意味作用の問題 映画のもつ《ショッキングな単位》 対談 記号学と映画 対談 映画について Ⅱ 右と左の映画 クロード・シャブロルの神話作用 『罪の天使たち』 ロベール・ブレッソンの映画作品評 シネマスコープについて 『ヴェルサイュ』とその計算 サシャ・ギトリの映画作品評 Ⅲ アルクールの俳優 映画におけるローマ人 貧しき者とプロレタリア ガルボの顔 失われた大陸 権力と鷹揚さ 好感の持てる労働者 映像と映画へのバルトの執着 諸田和治
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