商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 1998/07/21 |
JAN | 9784562031023 |
- 書籍
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「人殺し」の心理学
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「人殺し」の心理学
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
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「なぜ人は人を殺すのか」というより、「なぜ人は人を殺さないのか」というテーマの本。誤解してはいけない。 戦争中のウクライナでも、ロシア軍兵士が、ウクライナ人老婆に咎められ泣いている姿をSNSを通じて見た。一方、ロシア軍兵士により虐殺された女性や子供の死体が、奪還した都市内部で発見されつつあることもニュースで見た。 人間らしさとは?軍隊とは?政治とは?考えさせられる本。
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社会通念上、禁忌とされる「殺人」が奨励される状況というものがある。 …「戦争」だ。 兵士たちは武器を持った敵を前にして一体どのような心理で立ち向かっていくのか。 実際に軍に所属していた筆者が様々な資料にあたり、さらには帰還兵らの協力を仰ぐことで書き上げた著。 本来ヒトは同種であるヒトを殺すことに多大な抵抗感を抱くもの。 目を合わせた相手を殺すとなれば、その抵抗感たるや相当なものになる。実際、第二次世界大戦の米軍兵士のうち発砲した者は15~20%だったという。(マーシャル将軍の調査) 玉の無駄撃ちも含めれば、その殺傷能力の低さに失笑さえ漏れかねない。…他ならぬ自分が人間を殺すということの戦慄を考えなければの話だが。 だからこその躊躇いを、どのように軍隊では解除し殺人へと導いていくのか。 命令、連帯、条件づけ、距離、集団免責、合理化… 相手の怯え歪んだ表情を目にしないこと。 自分が殺したのではないと言い聞かせられること。 あれは殺してもしょうがない、下等生物なのだと思い込むこと。 上官の命令だからしょうがないと責任を分散すること。 仲間を守るために殺さねばならないという状況。 高揚感に身を任せるということ。 人間によく似せた的を使った訓練で反射的に殺せるようになること。 大義のためにはしょうがないと思い込むこと。 薬物。 しかしそれでもなお、精神的戦闘犠牲者はゼロにはできないのだろう。 人を殺すというのはそれだけのことなのだ。 当たり前のことなのに、何となく勘違いしていた。 慣れてしまうものなのだと。 慣れたからといって、精神に傷がつかないというわけではないのだということを改めて突きつけられる。 一方で、人間が攻撃的欲求を抱いたり、破壊的衝動を持ったりするのも間違いない事実だと思う。 だから、そういったタナトス関連の追究があれば、さらに多角的な観点からの掘り下げとなったのではないかと感じた。
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・人は人を殺すことに抵抗感を持つ ・人との物理的距離、権威者による指令、集団免責等により抵抗感は弱まる ・パブロフの犬的な関連付けにより抵抗感を克服できる ・たとえ抵抗感を克服しても、殺人を犯すことにより人は精神的ダメージを被る ・軍人の社会への復帰には、精神的ダメージのケアが必...
・人は人を殺すことに抵抗感を持つ ・人との物理的距離、権威者による指令、集団免責等により抵抗感は弱まる ・パブロフの犬的な関連付けにより抵抗感を克服できる ・たとえ抵抗感を克服しても、殺人を犯すことにより人は精神的ダメージを被る ・軍人の社会への復帰には、精神的ダメージのケアが必須
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