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ニューヨーク デイドリーム 徳間文庫
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ニューヨーク デイドリーム 徳間文庫

チン・ウォンスク(著者), 実川元子(訳者)

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ニューヨーク デイドリーム 徳間文庫

565

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店/
発売年月日 1998/06/15
JAN 9784198909178

ニューヨーク デイドリーム

¥565

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2012/08/06

病院から母が私にと借りてきた本。 私は神話のパロディ的なヤツとお願いしたんですが、こちらは映画のノベライズみたいですね。 主人公は23歳童貞、日本を飛び出してNYで暮らし始めて三年目の仕事も何も無い、親の仕送りをあてに生きる若者。 物語は彼の不思議な夢から始まります。 突然...

病院から母が私にと借りてきた本。 私は神話のパロディ的なヤツとお願いしたんですが、こちらは映画のノベライズみたいですね。 主人公は23歳童貞、日本を飛び出してNYで暮らし始めて三年目の仕事も何も無い、親の仕送りをあてに生きる若者。 物語は彼の不思議な夢から始まります。 突然現れた死神に、“あと12時間後に迎えに来る”なんて言われちゃって、さあどう過ごそう!? って言う話。 死は突然訪れるもの。それを12時間前に知らされたら…?普通はパニクりますよね。 悲劇は悲劇なのですが、主人公の一人称による進行、死神のキャラクターなどが軽くて冗談じみていて、それがまた冷酷さに拍車をかけているって言うのか… 主人公の視点でしか登場人物を観察できないのが残念なくらい気になる人物ばかり。何故?が何故?のまま終わっていく。 主人公が本当に惨め。哀しいですね。 また、本作にはNY在住の日本人、イタリア人、ドイツ人、フランス人、韓国人、そして勿論アメリカ人が登場するんですが、多民族が集まるアメリカならではの、それぞれのアイデンティティだったり役回り、見られ方、って言うのがまた面白い。 監督はNY在住の韓国系アメリカ人チン・ウォンスクとのことですが、主人公の日本人青年の心情なんかをよく捉えています。まあノベライズの訳のせいかも知れませんが。 日本から出たことのない私ですが、何故か共感してしまう。 地方から東京に出てきた、と言うのもあるんですかね。人間てどうしても何らかのコミュニティー、グループに属しながらそれで認識されたり、先入観をもたれたり、主張したりして生きていくものですもんね。 ストーリー自体は好みではありませんが、テーマや国民性みたいなものには興味を惹かれました。 死神視点を掘り下げた方が面白そうだけど、それじゃ神秘性が薄れちゃうか。でも恋のくだりの唐突感は否めませんね。

Posted by ブクログ

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