商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
ホームズのパスティー…
ホームズのパスティーシュで有名なジューン・トムスンのホームズ研究書。ホームズファン必見です。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おすすめしたいシャーロック・ホームズ伝がこちら。ジューン・トムソン著「ホームズとワトソン 友情の研究」(https://master-of-life.net/2016/01/30/study-in-friendship-holmes-watson/)
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ドラマsherlock で、これは聖典のあの場面だ、あれはブリキの文書箱に納められてる未発表事件だ、その解釈は有名なパスティーシュでやってた等々、元ネタを見つけては喜んでいます。シャーロキアンに憧れていた頃が懐かしくなり、こちらの作品を再読。聖典にまつわる考察です。 架空の人物た...
ドラマsherlock で、これは聖典のあの場面だ、あれはブリキの文書箱に納められてる未発表事件だ、その解釈は有名なパスティーシュでやってた等々、元ネタを見つけては喜んでいます。シャーロキアンに憧れていた頃が懐かしくなり、こちらの作品を再読。聖典にまつわる考察です。 架空の人物たちが実際に存在するものとして誕生日や生い立ちに関する情報を聖典からかき集め、架空の事件と実際の出来事を結びつける。そんな意味もなく不毛なことが楽しくて面白いんです。どのフランス人画家がホームズのお祖母さんの兄か、ワトスンがどの連体に属していてアフガンでどんな道を辿ったか、聖典を楽しむのにそんなこと知らなくって全然必要ない。そもそも産みの親であるドイル自身はきっと事件年表すら作っていないでしょう。時間と経費の無駄のように思われても、ただホームズとワトスンの冒険が好きであるというだけで、これだけの資料を集めて、想像を巡らすことができる。好奇心ってすごいなーとも、さすがホームズとも、感心するばかりです。何よりこの作品はホームズとワトスンをほぼ対等に扱っていて、ワトスンはただの記録者ではなく、かといって恋人でもなく、友情と信頼で結び付いた相棒である、という自分と同じ解釈をしてくれる人がいるのがとても嬉しい。 最近見たものと照らし合わせて、ホームズが言ってた「芸術のための芸術」って唯美主義から来てるんだろうなー、年代からいってもぴったりだもんなー、そういえばオスカー・ワイルドが出てくるパスティーシュあったなー…などなど、連想が進んでいくと現実に戻れなくなってしまうのが困りもの。
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