ホームズとワトスン の商品レビュー
ホームズのパスティー…
ホームズのパスティーシュで有名なジューン・トムスンのホームズ研究書。ホームズファン必見です。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おすすめしたいシャーロック・ホームズ伝がこちら。ジューン・トムソン著「ホームズとワトソン 友情の研究」(https://master-of-life.net/2016/01/30/study-in-friendship-holmes-watson/)
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ドラマsherlock で、これは聖典のあの場面だ、あれはブリキの文書箱に納められてる未発表事件だ、その解釈は有名なパスティーシュでやってた等々、元ネタを見つけては喜んでいます。シャーロキアンに憧れていた頃が懐かしくなり、こちらの作品を再読。聖典にまつわる考察です。 架空の人物た...
ドラマsherlock で、これは聖典のあの場面だ、あれはブリキの文書箱に納められてる未発表事件だ、その解釈は有名なパスティーシュでやってた等々、元ネタを見つけては喜んでいます。シャーロキアンに憧れていた頃が懐かしくなり、こちらの作品を再読。聖典にまつわる考察です。 架空の人物たちが実際に存在するものとして誕生日や生い立ちに関する情報を聖典からかき集め、架空の事件と実際の出来事を結びつける。そんな意味もなく不毛なことが楽しくて面白いんです。どのフランス人画家がホームズのお祖母さんの兄か、ワトスンがどの連体に属していてアフガンでどんな道を辿ったか、聖典を楽しむのにそんなこと知らなくって全然必要ない。そもそも産みの親であるドイル自身はきっと事件年表すら作っていないでしょう。時間と経費の無駄のように思われても、ただホームズとワトスンの冒険が好きであるというだけで、これだけの資料を集めて、想像を巡らすことができる。好奇心ってすごいなーとも、さすがホームズとも、感心するばかりです。何よりこの作品はホームズとワトスンをほぼ対等に扱っていて、ワトスンはただの記録者ではなく、かといって恋人でもなく、友情と信頼で結び付いた相棒である、という自分と同じ解釈をしてくれる人がいるのがとても嬉しい。 最近見たものと照らし合わせて、ホームズが言ってた「芸術のための芸術」って唯美主義から来てるんだろうなー、年代からいってもぴったりだもんなー、そういえばオスカー・ワイルドが出てくるパスティーシュあったなー…などなど、連想が進んでいくと現実に戻れなくなってしまうのが困りもの。
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ホームズを実在した人として扱った『ノンフィクション』の研究書。 はじめてホームズの研究書を読みましたが、結構読みやすいし、いろんなことの解釈が面白くて「なるほど!」となりました。 聖典ではやたら多い矛盾…言ってしまえばコナンドイルがあんまり考えないで適当に書いちゃったからでしょ...
ホームズを実在した人として扱った『ノンフィクション』の研究書。 はじめてホームズの研究書を読みましたが、結構読みやすいし、いろんなことの解釈が面白くて「なるほど!」となりました。 聖典ではやたら多い矛盾…言ってしまえばコナンドイルがあんまり考えないで適当に書いちゃったからでしょ…という感じなんですが、これはあくまでワトスンも実在してるということなので、各矛盾に対する説明がちゃんとされてます。 こういった研究書を書く人はどれだけ読み込んだり考えたりしてるんだろうと思うと改めて驚き。 それと、この本は研究書の中でもホームズとワトソンの関係に重点を置いたつくりになってるのでそういったことをメインで知りたい方には強くおすすめしたい。
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ワトスンの第二夫人に関する説は興味深い。 こんなに奇矯な人物にも誠実な対応をしてきたワトスン先生は偉い!
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偉大なる名探偵シャーロック・ホームズと、彼を助け、その活躍譚をまとめたジョン・H・ワトスン博士。世にその名を知らぬもののない二人であるが、彼らについてわかっていることは驚くほど少ない。シャーロキアンとして知られるジューン・トムスンが、ワトスン博士の書き残した事件簿と当時の歴史的資...
偉大なる名探偵シャーロック・ホームズと、彼を助け、その活躍譚をまとめたジョン・H・ワトスン博士。世にその名を知らぬもののない二人であるが、彼らについてわかっていることは驚くほど少ない。シャーロキアンとして知られるジューン・トムスンが、ワトスン博士の書き残した事件簿と当時の歴史的資料を手がかりに、二人の生涯を描き出す。ファン必読の“ノンフィクション”。
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ホームズとワトスンの歴史が真面目に書かれた、ノンフィクション(ww) ここまで細かく語られるとはドイルも思わなかっただろうから、聖典(ドイルの作品のこと)には矛盾が一杯。それを、あーだこーだと推察したり、解釈したり、ご苦労様って感じ。 学術書っぽいんだが、作者の熱が全体を...
ホームズとワトスンの歴史が真面目に書かれた、ノンフィクション(ww) ここまで細かく語られるとはドイルも思わなかっただろうから、聖典(ドイルの作品のこと)には矛盾が一杯。それを、あーだこーだと推察したり、解釈したり、ご苦労様って感じ。 学術書っぽいんだが、作者の熱が全体を後押してて、なんだかんだとするっと読めてしまう。でもって、ホームズとワトスンの人物像もしっかり浮かび上がってくる。上がってくるが、これが微妙。あくまで聖典に忠実なので、ある時にはTVドラマの役者のようであり、ある時には別の映画の役者のようであったりと、ホームズをいう像の芯はしっかりしてるのに、輪郭が曖昧。こういう部分は、作者の上手さなんだと思う。好きなあまり、こういう人物像だと押し付けてくるようなのは、しんどい。でも書くほうは、こーなのよぉって書くほうが楽しい。この作者、この部分のバランスが卓越していると感じた。 なかなか面白かったっす。
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研究書。奇をてらいすぎず、あくまでストレートにホームズとワトスンの友情と生涯を推理する。二人目のワトスン夫人の正体に迫る考察は結構興味深いです。
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