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ペニーの日記 読んじゃだめ チア・ブックス
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ペニーの日記 読んじゃだめ チア・ブックス

ロビンクライン(著者), 安藤紀子(訳者), アンジェイムズ

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ペニーの日記 読んじゃだめ チア・ブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社/
発売年月日 1997/01/01
JAN 9784036311309

ペニーの日記 読んじゃだめ

¥1,320

商品レビュー

4.9

8件のお客様レビュー

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2021/11/22

日記形式なので、はじめの方はペニーというオーストラリアの10歳の女の子がフルスロットルで自分の思いのたけをまくしたてるかのような展開。 ペニーは競走馬が大好き。だから趣味はサラブレッドの写真入りカードと蹄鉄を集めること。馬にさわれるのなら、馬草や馬糞で服が汚れても平気。逆にフリル...

日記形式なので、はじめの方はペニーというオーストラリアの10歳の女の子がフルスロットルで自分の思いのたけをまくしたてるかのような展開。 ペニーは競走馬が大好き。だから趣味はサラブレッドの写真入りカードと蹄鉄を集めること。馬にさわれるのなら、馬草や馬糞で服が汚れても平気。逆にフリル付きのワンピースを着るなんて絶対に嫌。そんなペニーの日記では、馬がそれぞれどこが違って、それぞれどこが素晴らしいかを書くとき、一番筆が走る。 ここまで読んだら、たいていの人はこう思うのでは?「なんで10歳の女の子なのに、そんなに馬が好きなの?」 でも私のようなかなり前の(元)子どもだった大人でも、自分が10歳くらいのころを思い出せば、ある1つのことが明白になる。-その「なんでそれが好きなの?」と何人もの人から何回も聞かれること自体がうんざりするほど嫌だったってことを。つまり、単純なことだけど、「よけいなことを聞くな。言うな」に尽きる。 ちなみにペニーは別に自分の趣味を隠すつもりはない。だから自慢のコレクションである馬のカードが見たければ解説付きでいくらでも見せてあげるし、日記に写真を貼りたくて好きになったカメラの話もいくらでもしたい。でも大人やクラスメイト(たいていは学校や近所ではいい人やいい子で通っている)はペニーが夢中で話を進めると途中で遮ってそれ以上聞こうとしないではないか?よけいなことは言うくせに、こっちの話は聞こうとしないなんて、いくら10歳の子ども相手だとしても、最悪だよ。 また、自分の好きなものが他人に受け入れられないことがペニーのように重なると、自分もそれにならう形で、他人についてしっかりと良し悪しを見極める前に、第一印象で自分の許容範囲内から閉め出してしまう。それも各人の経験に照らせば、異論はないはず。 ペニーは特に年よりが嫌いだった。だって学校から訪問した老人ホームでは、どこが良いのか全然わからない“the sound of music”の曲の小学生の合唱を、集団で聞き入って喜んでいるから。 ある日、クラスのみんなで慰問した老人ホームで、ペニーは隙をついてみんなから抜け出し、1人で庭へ出た。そこで木陰で椅子に1人で座っている高齢女性を目にする。 はじめは「ゲッ」と思った。だって大嫌いな年よりと外でも出会うなんて!でもこうも思い浮かんだ-なんでこの人は1人で庭に出ているのかな?ほかの年よりは中で合唱をおとなしく聞いているのに-。 なにかがペニーのアンテナに引っかかり、そしてなんとなく話かけた。そのおばあさんの名前はベタニーといった。ペニーが彼女に「ホームのお年よりのために学校からたくさんプレゼントを持ってきたのよ」と言った。「それなのになんで外にいるの?」というのを暗に言い含めて。するとベタニーさんはこう言った-ほしいものはただ1つ。夫の誕生日を2人で祝うことだ-と。 ペニーは想定外のその答えを聞いて自分のことを思い出した。前に飼っていたボタンインコが死んで、その楽しかった思い出がいつまでも心に留まっていることを。こんなふうに10歳と80才過ぎの2人のやり取りは一見ちぐはぐ。だけども核となる部分は同じだったのか、2人の心はお互いに接近していく。 そしてペニーはある心地よさに気づいた-ベタニーさんの答えは私の思いとは合っていないかもしれない。けれど、彼女は私の話をちゃんと聞いてくれて、しかもそれに対して批評や批判をしない-。 だからペニーも同じようにベタニーさんの話に耳を傾けた。そうするうちにペニーはベタニーさんを単なる老人から、共通の考え方をもつ仲間へと(そして自ら進んで我が道を歩む同志へと)次第に見方を変化させていく。 冒頭でペニーがフルスロットルでまくしたてるかのような展開と書いたけど、ベタニーさんと出会ってからは、自分の趣味の中身自体は変らないけれど、相手へ押しつけるような今までの言い方から、相手といっしょに楽しもうとするように伝え方が変化していく。 だから2人の掛け合いは読んでいてとても楽しく、読者の心を温めてくれる。例えるならば、ペニーをマイナス、ベタニーさんをマイナスとして、2人を掛け合わせてプラスになったようだ。 だからはじめの方のペニーの突っ走りぶりだけを読んでこの本を評価するのは正確ではない。レコード盤を想像してほしい。A面だけでなくB面も聞かないとアルバムとしての真の良さがわからない。それと同じだ。

Posted by ブクログ

2013/09/24

ちょっと変わった女の子のペニーが、老人ホームのベタニーさんと友達になり、成長していく。吹き出しながら、読みました。面白かった!!

Posted by ブクログ

2013/07/30

ペニーもおばあさんのイーディスも自分をしっかり持った素敵な人たちだ。自分が好きだと思うことや大切なことは大事にしているし、それが間違っていると思った時にはちゃんと認めて改めることができる。自分の感性を大事にしなくちゃね。

Posted by ブクログ

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