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音楽への憎しみ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青土社 |
| 発売年月日 | 1997/08/10 |
| JAN | 9784791755646 |
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音楽への憎しみ
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"ギリシア語では、呪術の円陣をオルケストラ〔orchestra〕と言う。" p.111 " ヴェーダ語の文献に見られる奇妙な計算によれば、神々の言葉に付加された人間の言葉が表現しているのは言葉全体の四分の一でしかないと見積もられている。" p.111 "わたしは、一七八九年から一九一四年までに書かれたすべての曲をヨーロッパのロマン主義音楽と呼ぶ。この音楽はどれもこれも聴くに堪えなく、センチメンタルで、厚かましく、今や全世界に広まって電気的に増幅されている本質的に好戦的な音楽だ。父祖の大地に対するノスタルジーの涙が、フレデリック・ショパンの目にも、リヒャルト・ワグナーの目にも、ジュゼッペ・ヴェルディの目にもあふれている。何がロマン主義のヨーロッパをつくりだしたのか。恐るべき戦争だ。ナショナリズムこそ、ロマン主義の大いなる主張であり、彼らはそれを公正(フエイデイル)なものとして、つまり正しい戦争の権利として考えたのだ。" p.223 " トリマルキオンは、子供のころ、クーマエに行ったことがあると語る。彼はそこで、骨壺のなかで干からびた不滅のシビュラの遺骨を見た。それはアポロン神殿の隅にぶら下がっていた。儀式として、子供たちの行列が寺院の暗がりのなかを進んでいく。そしていきなり子供たちは、香油瓶を掲げて、こう叫ぶ。「シビュラよ、何が欲しい?」すると骨壺のなかから遺体の声が石の隅からわきでる谺のように鳴り響き、いつも同じ返事を繰り返したという、「死にたい。」" p.260 "註61 ユダヤ教の神「ヤハウェ」を示す YHWH を連想させる。ユダヤ教では神の名を呼称するのを避け、この四つの子音にそれとは無関係の母音を付した。「出エジプト記」(第三章十四節)の「わたしは有って有るもの」という記述に由来すると言われるが、そもそもこのヤハウェはミディアン(シナイ)の部族神で、ヤハとは暴風もしくは雷を表す言葉だという説もある。すなわちヤハウェとは風雷神である。「出エジプト記」によれば、捨て子のモーゼはエジプトのファラオの娘に拾われ、長じて自分がヘブル人であることを自覚するようになり、横暴なエジプト人の奴隷監督を殺してミディアンの地に逃れ、そこでミディアンの祭司エテロの養子になったという。モーセのヤハウェとの「契約」の場面は、翻って考えれば、土俗神(著者はここで「シナイ山をおさめる神々」と複数形にしていることに注意)がモーセという「人間」を通じて、普遍的な「唯一神」へと消化する場面――すなわち啓示宗教の誕生――だとも読めるだろう。" p.288 『虐殺器官』に書名が載っており、本書第二考のタイトル「耳にはまぶたがない」は繰り返し引用されていた。本書は『虐殺器官』のアイデアの源であろうか? 耳から聞かされる言葉は意識しない限り避けることはできない。ナチス収容所において、慰撫のためにか音楽の演奏はしばしばなされたという。はじめは涙を流して聞き入っていた人々はやがて、苦悶とともに演奏の中止を求めたという。いずれ来る死に対し、気休めの音楽は呪いに感じられたのであろうか。 おそらく聴く言葉で洗脳する本書の仕掛けを肯定する材料となったかもしれない。 これまではエッセイの一種であろうとなんとなく読んでいたが、本書のような形式を断章というのだそうだ。一行から数ページ程度の短いまとまりで、トピックにオチがあるわけでもない。碩学が思うままに虚空へ放つ、聞き手に斟酌しない言葉。 そういう読み物はこれまで苦労して、目を滑らせながら読んでいたのだが、このような読み物にはインスピレーションを授ける機能があることをはじめて理解した。学校の退屈な授業中に落書きしたり別のことを考えたりしてしまうアレに似ている。目を滑らせてもいい、妄想出力の触媒として利用すればいい。
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なんていうか、音楽を廻る散文詩?って感じだけど、その一方で評論のようでもあるという、不思議な本。実は1年以上読んでました(苦笑) 非常に詩的な言葉で、音楽への絶望感をうたっている。それに共感を覚えない訳ではないが、いかんせん、難しすぎます。でもって、引用が多い。駄目だね、私っ...
なんていうか、音楽を廻る散文詩?って感じだけど、その一方で評論のようでもあるという、不思議な本。実は1年以上読んでました(苦笑) 非常に詩的な言葉で、音楽への絶望感をうたっている。それに共感を覚えない訳ではないが、いかんせん、難しすぎます。でもって、引用が多い。駄目だね、私って。教養が足りないや。
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