フランス革命の省察

エドマンドバーク(著者), 半沢孝麿(訳者)

• 販売会社／発売会社: みすず書房
• 発売年月日: 1997/10/09
• JAN: 9784622049180

商品レビュー

2014/05/27

とても難解な本で、読むのに時間がかかった。しかしその難解さに見合う内容を持つ古典でもある。近代社会そして現代社会を支配するルソー思想あるいは人権論ではない別の角度からの思想を観れる。「保守主義の聖典」と称される本書だがある意味で現代への批評とも取れるだろう。

2013/10/15

“保守主義の聖典”と呼ばれるほどの大きな影響力を持ち続けている書物です。イギリスの「名誉革命」と「フランス大革命」の根本的な相違について論じられています。教えられる箇所、考えさせられる箇所が数多く含まれています。予備知識がないとわかりにくいところもありますが、一度は目を通しておきたい歴史的な名著だと思います。

志學館大学 : 教員　長谷川 史明

2010/06/18

岩波版と比べ本書の方が文の辻褄が遥かに読みやすく、バークの意思を阻害していない。
特に第二部では徹底的なフランス革命批判となるが、訳注にはさらに具体的にバークの示唆する部分が解説される。

やはり保守思想のバイブルとして名だたる一書、保守主義を知るために一度は目を通すべき一書である。合わせて中川八洋による「保守主義の哲学」も読まれた方が遥かに理解は深まるだろう