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『深い河』創作日記
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『深い河』創作日記

遠藤周作(著者)

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『深い河』創作日記

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商品詳細

内容紹介 内容:「深い河」創作日記. 宗教の根本にあるもの. 後記 加藤宗哉著
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1997/09/22
JAN 9784062088602

『深い河』創作日記

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2024/08/22

深い河がとても面白かったのだが書かれていることのほとんどを理解できていない気がして読んでみたがこんなにも苦しんで書いていたのかと読んでいて辛かった。遠藤周作は筒井康隆のような飄々とした狐狸庵というイメージが強かったのだが、病や創作への苦悩がこんなにストレートに表されていることに驚...

深い河がとても面白かったのだが書かれていることのほとんどを理解できていない気がして読んでみたがこんなにも苦しんで書いていたのかと読んでいて辛かった。遠藤周作は筒井康隆のような飄々とした狐狸庵というイメージが強かったのだが、病や創作への苦悩がこんなにストレートに表されていることに驚いた。 夫人へのこんな病弱な自分と結婚しなければ彼女は別の人生があったのにとの思いは切ない。 深い河に登場する人物が当初は全く違う人物像を持っていてキャラクターが肉付けされていく過程が克明で面白かった。 また、巻末の宗教への言及も面白い。普段なんとなくそんな気がしていることを的確に言葉にしてある。 「宗教で一番大事なのは…自分を包んでくれて生かしてくれる無意識の存在であり…それは、根底では共通しているものだ。「おれたちの宗教とは違うんだ」と言う時代は、既にもう終わりかけていると思うのです。」 「私自身はキリスト教徒だけれども、これは私の環境とか偶然がそうさせたのであって、私の意思というよりはそうなる運命にあったわけです。私が仏教徒に変わることは不可能だと思う。というのは、日本の中は非常に特殊な例でしょうが、私はそういう環境(キリスト教的)の中で育ってきているから。各宗教の中にはそれぞれの文化的背景がある。あえて言うけれども、キリスト教だって、ヨーロッパのキリスト教と東洋のキリスト教とは信じ方が違ってくるとさえ私は思っている。またそのために私は悪戦苦闘 してきたわけですが」 「宗教性の上でどの宗教を選ぶかは、その人の環境、文化、歴史的背景が大きく働く。しかし、そこに説かれていることは、根底においてはどの宗教でも結局は同じだろうと思う。同じ頂きを目指して、北から登るか、西から登るか、南から登るかの違いである。」

Posted by ブクログ

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