商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 1997/06/30 |
JAN | 9784198607265 |
- 書籍
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アニメーションの色職人
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アニメーションの色職人
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
自分の性格や能力を知る過程で、確信を持てない瞬間があるが、それはみんなそうなんだろうと思った。活発な女性で人生を楽しんでいて、素敵だと思った。
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「作画汗まみれ」「漫画映画 漂流記」、東映動画草創期に漂う芸術家の梁山泊みたいな雰囲気を味わうべく本書に手を出す。 入社試験の健康診断で順番を待つ間、受験生らが合唱を始める。いい時代だなぁ! 私の愛する「赤毛のアン」は、かくも厳しいスケジュールで制作されていたのか。感謝の念...
「作画汗まみれ」「漫画映画 漂流記」、東映動画草創期に漂う芸術家の梁山泊みたいな雰囲気を味わうべく本書に手を出す。 入社試験の健康診断で順番を待つ間、受験生らが合唱を始める。いい時代だなぁ! 私の愛する「赤毛のアン」は、かくも厳しいスケジュールで制作されていたのか。感謝の念を新たにする。 労働者の自由を勝ち取るべく、組合活動に奔走した高畑・宮崎・保田だったが、こと自分が打ち込める仕事になると徹夜で身を削ることを厭わない。真の自由とはこれなのか。 色彩設計と言えば「風の谷のナウシカ」に一つ苦言を呈したい。ナウシカのスパッツを肌色に近いベージュにしたのは大失敗だった。メーヴェを駆る彼女を後ろから捉えたショット。お尻好きのアニメーター金田伊功がヒップを強調して描いたため「ナウシカはノーパン」というデマが生まれてしまった。
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保田道世さん、1939年生まれ、2016年に77歳で死去。 本書は1997年に「もののけ姫」余波で書かれた本なので58歳当時の「半生記」だが、本来なら「アニメーションの色職人――保田道世」というタイトルにすべきだったろう。 wikipediaに「宮崎駿からは「戦友」、高畑勲からは...
保田道世さん、1939年生まれ、2016年に77歳で死去。 本書は1997年に「もののけ姫」余波で書かれた本なので58歳当時の「半生記」だが、本来なら「アニメーションの色職人――保田道世」というタイトルにすべきだったろう。 wikipediaに「宮崎駿からは「戦友」、高畑勲からは「同志」、押井守からは「強烈なおばさん」と、それぞれ評された。」とあるが、まさにそんな感じ。 ちなみに出生年は勲1935、駿1941、押井1951なので、保田さんは駿に近いが、尊敬していたのは勲だったのだろう、と記述から読み取れる。 先日「白蛇伝」DVD特典映像で、親しいスタジオでスタッフがバリバリ制作しています! と家内制手工業のような場面を見たが、その中に保田さんがいたんだろう、と思うと感慨深い。 本書の中では些末な記述だと思うが、トレーサーについてよく知らぬまま就職活動で訪れた東映の、屋上で同じ就活生と一緒に合唱したりした、という話で、さわさわーっと当時の人々の気風や雰囲気が想像できて、よかった。 こういう人好きというか、快活さというか、全然畑は違うが澁澤龍彦の人好きを連想したりもした。 また、当時のトレースとか、少し進んでトレースマシンとか、本書当時のコンピュータ技術への追いつき方とかについて、思うこと多々。 個人的にはおじさんになって「となりのトトロ」「火垂るの墓」で「茶カーボン」の効果になぎ倒されたので、その当事者に触れることができてよかった。 駿も本で「ある、女性仕上げ担当者の話し」と銘打って書いたり、ドキュメンタリーでも「やっちん」と相棒的立場を紹介したりもしている。 ジブリの色彩には毎度胸の奥をつかまれてひきずられて泣かされているが、その色彩パートのボスのことを知ることができて、よかった。 漠然と好きだったジブリについて、各方面から焦点を当てていくのは、愉しい。ますます楽しくなる。 そんな汲めども尽きぬ泉を作ったくれた人々に感謝至極。
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