商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 近代文芸社/ |
発売年月日 | 1997/06/30 |
JAN | 9784773362268 |
- 書籍
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君はピラミッドを見たか
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古代エジプト、だけでなく現在のエジプトについて、砂漠について、そしてもちろんピラミッドについて、気軽に読めるエッセイ。 若いころ、一生のうちにぜひ見ておきたいものとして、万里の長城、と、あと何か忘れたが、そしてピラミッドと確か3つ思っていたはずだった。万里の長城は見たが、ピラミッ...
古代エジプト、だけでなく現在のエジプトについて、砂漠について、そしてもちろんピラミッドについて、気軽に読めるエッセイ。 若いころ、一生のうちにぜひ見ておきたいものとして、万里の長城、と、あと何か忘れたが、そしてピラミッドと確か3つ思っていたはずだった。万里の長城は見たが、ピラミッドはどうやら見そびれてしまうことになりそうだ。もうエジプトまで行こうという気力体力がない。 なので、吉村さんの、非常にライブ感のある、また、ちょっと珍しくてなかなか一般人には体験できない出来事の話は、遠い、はるか憧憬のかなたにある世界を身近に感じさせてくれて、わくわくしながら、楽しく読むことができた。言われてみれば、なるほどそうかと思ったのは、現在エジプトに住んでいる人たちが、古代エジプト人とは民族として異なる、という話。失われたものだと思えば、さらに想像をかきたてられる。そして、古代エジプト人の死生観について。5000年も前の人々の考え方が、現在の多くの宗教が描いている死後の世界の基になっているのでは、という話は、いろんな考え方はあるだろうが、興味深い。5000年という気の遠くなるような年月を超えて、当時の人々が死と向き合い、その不条理、理不尽さを乗り越えようと(乗り越えるという考え方自体の是否はとりあえずおこう)した、その精神の在り方が確かに記録として残っていることに驚かされる。古代人侮るべからず、である。あえてのことを言えば、5000年経っても、いまだ人間なんてたいして進歩なんかしていない、ともいえるかもしれない。
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