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由煕 ナビ・タリョン 講談社文芸文庫
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由煕 ナビ・タリョン 講談社文芸文庫

李良枝(著者)

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由煕 ナビ・タリョン 講談社文芸文庫

1,870

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商品詳細

内容紹介 内容:ナビ・タリョン. かずきめ. あにごぜ. 由煕
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1997/09/10
JAN 9784061975842

由煕 ナビ・タリョン

¥1,870

商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2010/05/28

由煕(ゆひ)は言語に…

由煕(ゆひ)は言語に病む人間の描出に立ち向かって読み甲斐のある作品だった。

文庫OFF

2024/10/27

私は冒頭の自分の家に帰る場面でとても違和感を覚えた。たしかに、自分の家に帰ってきたという「実感」はよくある事だが、とてつもなく詳しく書かれすぎていた気がした。ほれは在日韓国人の由煕は「韓国の中にある日本」に近いところ求めているようにおもわれたので、「自分の安心する家」と「自分のア...

私は冒頭の自分の家に帰る場面でとても違和感を覚えた。たしかに、自分の家に帰ってきたという「実感」はよくある事だが、とてつもなく詳しく書かれすぎていた気がした。ほれは在日韓国人の由煕は「韓国の中にある日本」に近いところ求めているようにおもわれたので、「自分の安心する家」と「自分のアイデンティティの中の祖国」を並列させてかかれていたのではないか。韓国で大学生をしているにつれて、在日韓国人として自分はどこの国の人なのか、どこが祖国なのかというアイデンティティが不安定な中を迷い続けている様はとても心をうつものがあった。反日、反韓の思想の狭間に押しつぶされる女性の声に出せない悲痛な思いが胸を打つ。とても面白い読むべき

Posted by ブクログ

2022/08/06

ようやく読めた、李良枝。そして、その世界の混沌感にびっくり。「ナビ・タリョン」「かずきめ」「あにごぜ」「由熙」のどれもに彼女や彼女の家族が色濃く投影されているんだろう。それを書いてしまう、あるいは書かずにいられないものは何だろうか。在日朝鮮人として生きてきたということも関係してい...

ようやく読めた、李良枝。そして、その世界の混沌感にびっくり。「ナビ・タリョン」「かずきめ」「あにごぜ」「由熙」のどれもに彼女や彼女の家族が色濃く投影されているんだろう。それを書いてしまう、あるいは書かずにいられないものは何だろうか。在日朝鮮人として生きてきたということも関係しているのだろうか。とにかく激しい話たちだった。 ソウルに留学してきた在日朝鮮人のことを書いた「由熙」は、鷺沢萠の「君はこの国を好きか」を思い出させる。そして「由熙」がほんの数年前に芥川賞をとっていたことを思えば、やはり「君は~」が届かなったこともわかる(ただ自分は「君は~」のほうが断然好き)。由熙自身も病んでいるかのような混沌感は読んでいてわけがわからなくなりそうだった。うまくいえないが、こういった題材で書くことしかできなかったのであれば、彼女が早逝したのもわかるような気がする。

Posted by ブクログ