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物語の起源 フルコト論 ちくま新書
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物語の起源 フルコト論 ちくま新書

藤井貞和(著者)

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物語の起源 フルコト論 ちくま新書

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1997/06/20
JAN 9784480057136

物語の起源

¥726

商品レビュー

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2024/07/01

「…カタリゴトという語は古代歌謡のなかに、ごく特異な限定的意味を担って使われた語であり、それのみに用例がかぎられるのに対して、…フルコトは、上代から平安時代にかけて、さらには時代がくだる、…ごく基礎的な語彙としてある」33 「動的な文化接触として、文学という文化が漢字使用の圏か...

「…カタリゴトという語は古代歌謡のなかに、ごく特異な限定的意味を担って使われた語であり、それのみに用例がかぎられるのに対して、…フルコトは、上代から平安時代にかけて、さらには時代がくだる、…ごく基礎的な語彙としてある」33 「動的な文化接触として、文学という文化が漢字使用の圏からおし寄せることに伴い、使いまわされて成立した新式の"大和言葉"なのではないか」34 古語拾遺 「フルコト(=古伝承、古叙事)の遺漏を拾う、という意味に取るなら、中身と命名とのあいだに齟齬はなくなる」41 「最初の天皇であることを褒めたたえる、いわゆる称賛詞として、ぜひともフルコトの表現が必要だった。フルコトは漠とした古い伝承を意味するのではなく、あるいはそういう意味の語の使い方もあるにせよ、中心には、前代から受け継がれて慣用となり、権威をあらわす言語的な詞章として固定する傾向のものを思い浮かべていた、ということではないか。」59 65 古事記は純粋な漢文体ではない→フルコトとして訓めるように 67 古事拾遺には注記がある。文体が理由ではない? 77 あづさゆみ 古事喩 「…和歌を「古事」と「新意」との結合であると見て、さらにはそれらの詩的言語の相互の関係を「喩」と「実」としてとらえるという、特徴ある理解を示す『歌経標式』そのものが重要でないはずはない」78 =81 枕詞の自覚 「「直語」=日常の言語でないものが「古事」だ」85 88 旧辞と本辞 旧辞はフルコトである。旧辞という表記は一種の(作られた)漢語として扱われている。 93 「『古事記』はフルコト(=古事)の書であるから、旧辞(=古事)をもとにして作られた…」102 「フルコトは前代の伝承として、固定的な詞章となる傾向をもち、その中心的な部位がとくに印象的な言いまわしとして語句のフルコトとなる…」106 107 ☆112 引照表現「語は〜〜に在り」 「語るという行為は文字とたがいに排除の関係にある、ということだろう。文字がないと語ることができ、文字があるとそれは「読む」または「誦む」ことになって、語ることができなくなる。」180 「カタルとは、説話ないし言いあらわしたい事柄や思想について、言語行為としてその話題の全体像に立ち向かい、まさに表現へと積み上げてゆくさまを意味する。」

Posted by ブクログ

2013/06/22

フルコト、モノガタリ、などの言語を拾い集めて纏める。しかし、その「研究」は文学の発生の謎などには全く届いていない。垣間見せもしない。戦前に流行った文藝学的分析という極めて近代的な手法。まだこんな化石のようなブンガクケンキュウをしている人間がいるのだなあと思ったら、やっぱりあの大学...

フルコト、モノガタリ、などの言語を拾い集めて纏める。しかし、その「研究」は文学の発生の謎などには全く届いていない。垣間見せもしない。戦前に流行った文藝学的分析という極めて近代的な手法。まだこんな化石のようなブンガクケンキュウをしている人間がいるのだなあと思ったら、やっぱりあの大学。

Posted by ブクログ

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