ジョークの方程式 完全無欠なお笑いのサイエンス

ジョーク東郷(著者)

• 販売会社／発売会社: 同文書院/
• 発売年月日: 1997/03/08
• JAN: 9784810373738

商品レビュー

2010/05/28

笑いというのはどこか…

[文庫ＯＦＦ]

笑いというのはどこから生まれてくるのかをしる。

2012/08/31

ジョークの主役
ジャク
オレーノ
バカッチョ
常識人

ジョークの４つの性質
ダブル
プラスやマイナスの意味
デビル
意外性

笑いは、人間の欲が、その言動の架空性のためにバレることによって起こる

ジョークの方程式(構造)

くの字型
①あるグループのデビルなメンバーを探す

②-1 あるメンバーが入っているデビルなグループを探す
グループがメンバーの意味や評価や結果を表す

②-2 複数のメンバーが入るグループを見つけるには、共通項を探す

③そのメンバーがそのグループの一員であるためのデビルな理由を探す

④スタートとゴール、原因と結果、手段と目的を入れ替える

にの字型
⑤種aと実Aの関係に比例した、そのくせデビルな種bと実Bの関係を探す

にの字型とくの字型の混合
⑥種aと実Aの関係を、種bでも比例させると予想させておいて、はずす

⑦種aと実Aの関係を蹴っ飛ばすデビルな一言を種につけ加える

⑧種のaとbをセットととらえて対称的なデビルの実を導き出す

あいまいさは、記号の中にある。つまり、「種のa」や「種のaからは実のAがなる」の中にある

あいまいさのパターンとしてのジョークの構造
あいまいさを種aに探す
①違う具体例を探す
②違う意味を探す
種がaであることの理由を求める
③?を探す
④むなしいを探す
種aと実Aを結びつける論理の中にあいまいさを探す
⑤似たもの同志で類推する
⑥似たもの同志で類推外し
⑦小さな仕掛けで大きく逆転
⑧それ以外は？

ジョークの七つ道具
①入れ替え
　言葉を言い替えたものを入れ替える
　言葉の指す実体を入れ替える
　省略されたものを補う
　セットに組んだものを入れ替える　
②部分強調
　見えている全体の中の一部を強調する
　全体を隠してその一部分だけを言う
③逆セット
④基準変更
　大切だと思う価値をほかのものとかえる
　大切だと思う価値を、立場を入れ替えることによって人間ごと変える
　大切にする価値は同じだけど、どこからを「いい感じ」とするかの基準を変える
　大切にする価値の方向は同じでも、何でその価値を測るかという単位を変える
⑤打ち消し
　プラスマイナスゼロになるものを見つける
　反例をぶつけて相手の論理を打ち破る
⑥基盤崩し
⑦思い込み

クイズやダジャレでは価値観は変えられない

ジョークの７つ道具は、自分の立っているこの価値観を変えるための、一つのものを違った価値世界から見るための、あるいは別世界へ通じる扉を開けるための、７つのカギ
入れ替えで替わるものは些細でも、獲得するものは異質な価値
部分強調で部分をデフォルメしたのは、そうすると全体の価値が変わるから
逆セットでセットに組んだものは逆にふれば、価値も逆転する
基準変更は価値を測るモノサシを変えようとした
打ち消しが消そうとしたのは相手が自慢する価値
基盤崩しが崩すのは、価値がのっている土台
思い込みは専門馬鹿の聞きなれない価値観に耳を傾けようとした