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果てなき大地 新潮・現代世界の文学
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果てなき大地 新潮・現代世界の文学

ジョルジェアマード(著者), 武田千香(訳者)

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果てなき大地 新潮・現代世界の文学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1996/10/30
JAN 9784105165024

果てなき大地

¥2,136

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2025/11/26

1940年頃のブラジル。 場面は多くの国内移民を乗せた船から始まる。 彼らはどうやら、ひと財産儲けられると噂の南部の辺境地に向かうらしい。 そこには巨万の富を生む、新たな商品作物の農場が次々に開拓されていると言う… カカオ、という当時新たな金のなる実に魅せられて、ブラジルの密林...

1940年頃のブラジル。 場面は多くの国内移民を乗せた船から始まる。 彼らはどうやら、ひと財産儲けられると噂の南部の辺境地に向かうらしい。 そこには巨万の富を生む、新たな商品作物の農場が次々に開拓されていると言う… カカオ、という当時新たな金のなる実に魅せられて、ブラジルの密林を切り拓き、法も無き世界で、血を血で洗う土地争奪戦を繰り広げた人々の、愛と欲望と暴力と詐術と…絶望と希望の物語。 未開発の奥地で繰り広げられた、言わば「早い者勝ち」の土地争奪戦。 本書では、そこに参戦した様々な身分の人たちの生き様(死に様)を通して、当時のブラジル社会を活写するだけでなく、いかに自然を破壊し屈服させてきたかをまざまざと描く。 領地拡大に野心を燃やす農場主(なぜ皆んな大佐なのだろう?)、その周囲で派閥を形成する中小地主、雇われの弁護士、用心棒、農夫、妻や愛人たち、政治家、詐欺師、そして無数の名もなき民衆… これらの多数の階層の人々を、数多登場させながらも、その境涯と心境を生き生きと描きつつ、平易かつ巧みなストーリーテリングに乗せて、当時のブラジル・イリェウスの熱気を目の前に再現するかのようだ。 本書がいま読んでも心に響くのは、ここで描かれる「法なき世界で行われた先駆者による冒険の跡に、秩序ある社会が追っかけで築かれる」営みの繰り返しこそが、人類社会の特徴だからではないだろうか。 決して遠い異国の過去の話ではなく、例えば日本に置き換えても、バブル期の地上げ抗争や土地争奪戦だったり、現代においては無法なソーラーパネル敷き詰め合戦を見るに、資本主義社会に生きる人間の共通の行動原理が本書にはまざまざと描かれていると言えるのではないだろうか。 好著である。

Posted by ブクログ

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