商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 二瓶社 |
発売年月日 | 1996/10/15 |
JAN | 9784931199484 |
- 書籍
- 書籍
私の声はあなたとともに
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
私の声はあなたとともに
¥3,300
在庫あり
商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
ミルトン・エリクソンを読むと、困難な状況をどのように利用する、できるかという悩みからの距離感を感じる。 それは遊びであり、余裕であり、、だからクライエントも遊べるのかもしれない。 ・「困難な問題を扱うときは、それからおもしろいデザインを描き出しなさい。するとあなたはデザインに...
ミルトン・エリクソンを読むと、困難な状況をどのように利用する、できるかという悩みからの距離感を感じる。 それは遊びであり、余裕であり、、だからクライエントも遊べるのかもしれない。 ・「困難な問題を扱うときは、それからおもしろいデザインを描き出しなさい。するとあなたはデザインに没頭して、厄介なものを忘れることができるでしょう。…最初は患者の見方を知ること。それから患者の見方を再構成することなんだ。」 ・私たちはみんな、自分の言語を持っており、患者の話すことばを聴くときは、彼が異国のことばで話していることを理解しつつ聴きなさい。自分の言語のことばで彼の話を理解しようとしてはいけません。患者を彼の言語によって理解しなさい。 ・もう一度繰り返すが、人の反応を変化させる最良の方法は、その人がすでにおこなっていることか、このケースのようにおこなおうと意図していることをおこなうように指示することである。それからある種の違い、状況の違いや雰囲気の違いなどといったものを注入すればよい。 …この物語の一番のポイントは、私たちはみんな問題や紛争を解決するための能力と資源を内に秘めているのだと、エリクソンが信じていることである。 ・アドラーはかつて「治療とは他人のスープに唾を吐くようなものである」と言っている。食べ続けることはできるが、楽しむことはできなくなるだろう。
Posted by
私がもっとも好きな本の一冊。するめのように、読むたびに新しいことに気づかされる。 なんども読んでる。
Posted by
ミルトン・エリクソンという人物はどれだけ一般に知られているでしょうか。もしまったくその名前を知らない人が本書の題名を見たら、「いったい何の本なのだろう」と首を傾げるかもしれません。本書は、催眠療法の権威にして家族療法の理論形成にも大きな貢献を残した、精神科医エリクソンによる「物語...
ミルトン・エリクソンという人物はどれだけ一般に知られているでしょうか。もしまったくその名前を知らない人が本書の題名を見たら、「いったい何の本なのだろう」と首を傾げるかもしれません。本書は、催眠療法の権威にして家族療法の理論形成にも大きな貢献を残した、精神科医エリクソンによる「物語」を集めたものです。 本書には本当にさまざまな物語が収められています。治療の場を舞台としたもの、医学生への講義で語られたもの、臨床か向けのワークショップやセミナーなどで紹介されたものなど、それぞれの物語が異なる「聞き手」を持っています。また登場人物にしても、自身が受け持った患者はもとより、学生、同僚、果ては父や息子、娘、孫にまで及びます。しかし、どの物語にも共通するのは、エリクソン自身が人間の持つ「治癒する力」「良い方向に変化する力」に絶対的な信頼を置いていたということが読んでいると伝わってくる、ということでしょうか。例えばこんなエピソードがあります。ある挑戦的な抑うつ患者の症状がことごとく改善して、患者本人から「あんたの勝ちだ」といわれたエリクソンはこう答えます。「あなたが勝ったんだ」。この言葉にこそ、エリクソンの治療者としての、もっと言えば人間としてのありようがこもっているように感じられるのです。 患者の言葉で話すこと。患者の仲間になること。治療の主導権は治療者が握るべきこと。つねに未来志向でいること。エリクソンのメッセージは実に含蓄に富むものですが、その語りは、読むだけでエリクソンの治療を受けているような気分になるから不思議です。物語の持つ「力」を感じたい人にはとてもお勧めです。しかし一般の人だけでなく、本書は臨床に携わる人にも読んでもらいたい。その端くれである私も、本書を読んで何かしらの「力」を与えられた気がしました。本書はもしかしたら、臨床家にこそ読まれるべき本なのかもしれない。昔ビデオテープで見た、エリクソンが催眠誘導で用いるあの独特な抑揚の語りを思い出しながら、そんなことをふっと考えてしまいました。中野善行・青木省三監訳。 (2009年5月入手・11月読了)
Posted by