クリスマス黙示録 新潮文庫

多島斗志之(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 1996/11/01
• JAN: 9784101479118

商品レビュー

2024/07/02

読みやすくとても面白かった。
時代背景が少し昔なため初めはそんな日本って嫌われてたんか？と思いながら読んでた。
全体を読んでも日本人に対する嫌悪感？や見下している視点を各所に感じ、外面的には良いパートナーや支援者を装っているが根底には見下しの目がある関係を物語を通して伝えたいのか？と感じた。

ストーリーはミステリとしては妹を監禁して爆死させて警察を欺くという死体偽装のトリックは読んでて怖かったし、最後の二人の対決も読んでてハラハラして足が攣った状況でここからどうやって相手を倒すのか読む手が止まらなかった。

2012/06/06

日本人作家が描く、米FBIを主人公にした作品、というのがまず異色で、興味を惹かれて購入。主人公もキーパーソンも、共に日本人女性（捜査官の方は日系アメリカ人ですがw）というのにまた驚かされましたが、ストーリーはともかく、ちょっと他では中々見かけないような舞台設定（ずっと米国内）に、ワクワクしつつ最後まで一気読みでした。

個人的には、護衛対象がもっともっと俗物で根性悪で憎たらしくて、小物のクセに、とムカついてしょうがないような餓鬼だった方が、「なんでこんな奴を命がけで守ってやらなくちゃならないのか」という状況をもっと極端にしてあった方が、更に面白かったんじゃないかな～と、読んでて思ったw
アクマで、個人的には、ですw

2011/09/24

サスペンスだが、内通者の推理や、入れ替りトリックなどに本格テイストあり。相変わらず伏線の張り方がうまい。