商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法蔵館 |
発売年月日 | 1996/08/25 |
JAN | 9784831872272 |
- 書籍
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日本人の身体観の歴史
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日本人の身体観の歴史
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商品レビュー
3.3
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<唯脳論を読みなさいよ、という事かな〜> ◇心身二元論を生じたのは、われわれの脳の構造と機能が、二元論を生じるように構成されているからだ73 ◆脳化の代償は、身体の消失。139 ◇医学と軍隊とは、その意味ではきわめて類似した性質を持っている。人々はそこに、生死を含めて、身体を預ける。149 ◆自然の身体を扱うのが看護師、人工身体を扱うのが医師になっている。259 ◆聖心女子大の聖心は、聖なる心臓。こころちゃうぞ。277
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養老孟司氏の著書。 身体観=身体とは何か? 現在、過去、海外の思想、生活習慣などを基に考察していく。 解剖学見地というより、哲学に近い内容となっている。 著者は唯脳論を提唱しているので、基本的には心身一元論である。 今回はテーマが広範ゆえに、諸説を考察して結論までいきつかないが、...
養老孟司氏の著書。 身体観=身体とは何か? 現在、過去、海外の思想、生活習慣などを基に考察していく。 解剖学見地というより、哲学に近い内容となっている。 著者は唯脳論を提唱しているので、基本的には心身一元論である。 今回はテーマが広範ゆえに、諸説を考察して結論までいきつかないが、心身二元論以外にも第三の身体も出てくるなど興味深い点も多い。
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大変な労作だ。 「壁」の本で垂れ流していた無根拠な考えの一部の根拠は確実にここに書いてあります。 日本における身体文化を現代の日本人哲学者からさかのぼっていき、江戸時代、それ以前の中世と続きます。 著者は脳が作り出す論理・思考が特に江戸以降の都市を作ってきたといい、「...
大変な労作だ。 「壁」の本で垂れ流していた無根拠な考えの一部の根拠は確実にここに書いてあります。 日本における身体文化を現代の日本人哲学者からさかのぼっていき、江戸時代、それ以前の中世と続きます。 著者は脳が作り出す論理・思考が特に江戸以降の都市を作ってきたといい、「人工」と呼ばれるものは脳から生まれたものであり、「自然」は予測のつかないもの、どうにもならないものとして、「身体」がまさに「自然」であるとする。そして都市・法をはじめとした社会の発展は脳化と呼ぶことができ、それは「自然」を、そして「身体」を排除してきた、と言う。著者の本業である解剖は死体を扱うわけだが、死体、そして死は抗うことのできない「自然」として、社会から排除隠蔽されていると言う。 ただ私は疑問であった。社会はすべて脳の中の置換であり、それは「心」を含めて論理的で明解だとするわけだが、脳も器質的には身体であり、いまだ未知の機能が圧倒的に存在する。それはやはり「自然」の一部になってしまうし、事実、今日、肥大化した都市も法も複雑怪奇であり、巨大な生き物のようではないだろうか。 ちょっとそのあたりのつじつまがよく読み取れなかった。しかし、この著作のすごいのはその膨大な史実や古典をしっかり引用し、人口/自然、心/身という軸をもって身体史を書ききっているところだ。そういう意味で身体論の資料的価値も高い。 本来著者はこういったレベルの書物が著せる人なので、内容はてんこ盛りだが、「壁」でがっかりした人は口直しに読んでみるのがいいと思う。
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