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平和研究(3) 平和研究 川田侃・国際学3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京書籍/ |
発売年月日 | 1996/10/04 |
JAN | 9784487751334 |
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平和研究(3)
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平和研究は社会科学の新しい研究分野としてかなり急速な発展を遂げつつあるが、核増殖の信仰や核拡散の危険性の増大などに象徴されてるような国際情勢の継続的な悪化傾向のなかで、その課題の解決に対する要請は一段と強まっている。平和研究とは平和に対する要求を単に表明するにとどまるものではない...
平和研究は社会科学の新しい研究分野としてかなり急速な発展を遂げつつあるが、核増殖の信仰や核拡散の危険性の増大などに象徴されてるような国際情勢の継続的な悪化傾向のなかで、その課題の解決に対する要請は一段と強まっている。平和研究とは平和に対する要求を単に表明するにとどまるものではない。むろん平和研究は平和を科学的研究の目標価値として設定し、それに方向づけられた1つの研究分野であり、その意味において学問のもつ主体性、もしくはその目的論的性格が欠落しているわけではない。それどころか平和研究は1つの応用科学として各種の政策問題を取り扱い、ときには政策提案も含むという点で、こうした学問のもつ主体性が、ともすれば常に前面に押し出される強い性向を本来的に濃く身につけている。しかし平和研究はこのような主体性の問題を単なる願望や常識のレベルでただちに取り上げようというものではなく、学問の支柱ともいうべき客観的分析、戦争の諸原因と平和の諸条件を究明することをその課題として設定し、国際体系という一種の社会現象を研究の対象に選び出し、国際関係に生起する様々の個別的・具体的な諸問題について、いろいろな法則論的知識を援用すつつ、そのなかにある因果関係をつきとめることを、その第一義の任務としている。したがって、平和研究が国際体系のあり方に関連して、一定の予測や展望を試み、それを背景に何等かの政策提案を行う場合には、それらはあくまでも国際体系を対象として因果性の範疇を適用するところの厳密な科学的認識に、その基礎を置くものでなければならない。このような意味で平和研究はそれ自身、自らが1つの経験科学であることを要求している。
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