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遊興一匹 迷い猫あずかってます 新潮文庫
427円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1996/09/01 |
JAN | 9784101165035 |
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遊興一匹 迷い猫あずかってます
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遊興一匹 迷い猫あずかってます
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
まず、タイトルがふざ…
まず、タイトルがふざけていて笑えます。猫好きの金井さんらしい、猫への愛情が籠もった本。愉しい気分になりました。
文庫OFF
飼育方法については自分の考えとは異なりますが、言葉がとても綺麗。 「きれいで、賢い小さな虎さん」 これほど綺麗なキジトラ猫の表現に感動。
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ここのところのマイ「金井美恵子ブーム」。 となると、やっぱりこれも読みたい!と、 もう一行一行、ソラで言えるくらいのお気に入りの「遊興一匹…」を、またまたじっくり読みこんでしまった…。(*^_^*) 前に書いた感想が↓にあるので、 思いつくままに引用だけしますね。 (引越しし...
ここのところのマイ「金井美恵子ブーム」。 となると、やっぱりこれも読みたい!と、 もう一行一行、ソラで言えるくらいのお気に入りの「遊興一匹…」を、またまたじっくり読みこんでしまった…。(*^_^*) 前に書いた感想が↓にあるので、 思いつくままに引用だけしますね。 (引越ししたためにカーテンの丈が合わなくなってしまったから買い代えなければいけないのだが)寸足らずのカーテンと床の隙間越しに、ヴェランダに坐って、窓を開けてくれ、という顔をしているトラーの姿を見ると、ますます決心が鈍るのである。カーテンがこの長さだとヴェランダから戻ってきたトラーの姿がよく見えるから、トラーはわざわざ開けてくれと鳴かなくてもすみ、ただそこに坐るなり立つなりすれば、人間自動ドアのごとく、姉が私がすぐに開けてやることができる、というわけである。 ・・猫というものは性格はともかくとして、見た目の仕草や容姿、形態がまことに可愛らしいもので、相当大きくなった今でも、伸びをした、アクビをした、愛らしく前肢を顔の前で交差させて寝ている、といったようなことでも、いちいち、姉と二人で、可愛いねえ、ほんとに、トラーちゃんほどの美猫は滅多にいるもんじゃない、ほんとに、ケリー・ブラントそっくり、と老嬢の猫ババア的会話を交わしている始末で、客観的に見れば、なんかこう、外部から閉ざされた老嬢と猫(それも、ちゃんと去勢されたオス猫なのだ)との静かな生活ということになる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何度目の再読になるのか・・・。 どのページをめくっても熟知したフレーズが出てくるのに、ふとした拍子に本棚の背表紙を見てしまうと手にとらずにはいられなくなり、そうなると一ページめから丹念に最後まで読んでしまうんだよね。 (なにしろ、以前、気にいった言い回しをピックアップした手書きのノートまで作ってしまったくらいだから。) 今は亡きトラーが、金井さんのマンションの部屋に飛び込んできて、そのまま金井家のお坊ちゃんとなった日々の記録。仲のいい金井さん姉妹が、それはもう可愛がって可愛がって、でもそこは金井さんのことだから、 「老嬢二人に飼われている去勢猫などというものは、甘ったれのアホ猫にならない道理はないわけで・・」 などと、トラーは決して賢い猫じゃないんですよ、と冷静に観察しているように書かれながらも、 近所の猫を可愛いと褒める際にも、 「うちのトラーを別にすれば、他に見たこともないほど立派な毛並みの猫で」 などと、もう可笑しくてたまらない。 金井さんは、トラーが来た当初から、いずれはいなくなる命として見つめておられるのだけど、今、トラーに逝かれてしまってどんな毎日を過ごされているのだろうか。「トラーがいないと何をしてもつまらない」と、姉の恵美子さんと言い合っているというエッセイを読んだことがあるけど、悲しくてたまらない、ではなく、つまらない、と言ってしまえるお二人の感性がとても好き。
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