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レナの約束
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レナの約束

レナ・K.ゲリッセン(著者), ヘザー・D.マカダム(著者), 古屋美登里(訳者)

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レナの約束

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 清流出版/
発売年月日 1996/12/11
JAN 9784916028303

レナの約束

¥1,816

商品レビュー

4.8

6件のお客様レビュー

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2022/01/17

ユダヤ教の安息日にあたる土曜日にも私たちは働く。私たちの信仰を傷つけ、私たちの不屈の精神を挫く別の手段。ぬかるみと格闘しながら、この神聖な日に労働で手を使うのはヘブライの律法に反していることを忘れる。日の出から日の入りまで土をスコップで掘り起こし、篩にかけ、引っ張って行く。日曜日...

ユダヤ教の安息日にあたる土曜日にも私たちは働く。私たちの信仰を傷つけ、私たちの不屈の精神を挫く別の手段。ぬかるみと格闘しながら、この神聖な日に労働で手を使うのはヘブライの律法に反していることを忘れる。日の出から日の入りまで土をスコップで掘り起こし、篩にかけ、引っ張って行く。日曜日には点呼はない。キリスト教の安息日だ。キリスト教徒の彼らはこの日を休むことにしているが、キリスト教徒の慈愛などかけらも持ち合わせていない。この日は自由日だ。もっともアウシュビッツに自由と呼ばれるものがあればの話だけれど。

Posted by ブクログ

2020/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アウシュヴィッツ収容者の話を読むのはこの本が始めてだった。 アウシュヴィッツ最初期に収容された女性とジャーナリストの方との共同作業で生まれた一冊。 飢餓、暴力、命の危機、辛いことの連続の中でも、奇跡的に再会した妹を支えることと両親と故郷に希望を持ち続けることで生き延びた記録。 明日が来るか分からない極限の状況で、身なりを整え、周囲を観察し、賢く気高く立ち回るレナ。 レナはこうして本を書いているのだからどんな場面でも生き残るとわかっているのですが、一方で、ギリギリの局面が描かれる度に似たような状況で殺された人々がたくさんいるのだろうと思われて胸が苦しくなった。 当時そんなことを知り得たのかなと少し疑問を抱く部分があるが、おそらく、レナさんの語る話と史実を照らし合わせ、分かりやすく書いてくれているのだと思う。

Posted by ブクログ

2015/10/04

生きて帰る。そう決意すれば生き残れるほどアウシュビッツはたやすい場所ではない。レナと同様、希望と気力を失わなかった人々も、看守が左右どちらを指差すかで、死ななければならなかった場所だ。レナと妹のダンカが生き延びることはできたのは幸運と巡り合わせのせいだ。しかし生きる目的がなければ...

生きて帰る。そう決意すれば生き残れるほどアウシュビッツはたやすい場所ではない。レナと同様、希望と気力を失わなかった人々も、看守が左右どちらを指差すかで、死ななければならなかった場所だ。レナと妹のダンカが生き延びることはできたのは幸運と巡り合わせのせいだ。しかし生きる目的がなければ、幸運と巡りあわせも彼女を助けることはできなかっただろう。 ぼくがその場にいたらどうだったろうか。ぼくの生きる目的は、足りるだろうか? 絶滅収容所はひとが作ったものだ。ひとがひとに対して、どうしてこんなことができるのだろう? いくら本を読んでもわからない。わからなくて良いのかもしれないが。

Posted by ブクログ

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