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恋愛というテクスト 竹田青嗣コレクション2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 海鳥社/ |
発売年月日 | 1996/10/10 |
JAN | 9784874151693 |
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恋愛というテクスト
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文芸批評、音楽批評、そして「在日」といったテーマに関する雑誌発表論文やエッセイなどを収録しています。 村上春樹、村上龍、山田詠美、よしもとばなな、増田みず子らの小説に見られる新しい感性を擁護する論調の文章がめだちますが、著者がこれらの文章を発表した当時と現在では、上述の小説家た...
文芸批評、音楽批評、そして「在日」といったテーマに関する雑誌発表論文やエッセイなどを収録しています。 村上春樹、村上龍、山田詠美、よしもとばなな、増田みず子らの小説に見られる新しい感性を擁護する論調の文章がめだちますが、著者がこれらの文章を発表した当時と現在では、上述の小説家たちに対する評価も変化しており、それにともなって著者の慧眼と限界の両面がようやくはっきりと見きわめられるようになったように思います。 著者は、ポストモダン思想が論壇と文壇を席捲し消費社会論や社会システム論が描き出した行き場のなさを一方では承認しながらも、まさにそのような時代状況をみずからの実存的な基盤として思索をおこなうことの必要性を主張しています。著者の新しい文学的感性に対する評価はそうした観点からなされており、上で名前を挙げた小説家たちを評価する一方、島田雅彦や高橋源一郎に対しては、若干距離を置いた評価をおこなっています。 こうしたスタンスは、現象学の影響のもとで構築された著者の哲学的立場にも通底していますが、哲学的な議論とは異なり、文学作品の読み解きを通じて著者の実存的な思想のおおもとにある感触をつかむことができるという意味で、興味深い論考が多かったように思います。
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