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女性に天国はあるのか
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女性に天国はあるのか

ナワル・エルサーダウィ(著者), 鳥居千代香(訳者)

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女性に天国はあるのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 未來社/
発売年月日 1996/09/13
JAN 9784624501181

女性に天国はあるのか

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2017/09/21

 イスラム社会は極端な男尊女卑社会と言われるが、男性の間にも階級が存在する。  女性が抑圧され、表現の自由も有名無実でしかなかったエジプトで、政府の役職まで勤めた女性が、女性の権利を主張したことで解雇される。本書はそんな女性の書いた短編小説集である。  前書きにもそうした状況が...

 イスラム社会は極端な男尊女卑社会と言われるが、男性の間にも階級が存在する。  女性が抑圧され、表現の自由も有名無実でしかなかったエジプトで、政府の役職まで勤めた女性が、女性の権利を主張したことで解雇される。本書はそんな女性の書いた短編小説集である。  前書きにもそうした状況が記されていて、抑圧された状況を垣間見ることができるかと期待して手に取ってみたが、正直言って、それについてはほとんど期待外れであった。冒頭の一話目は、結婚式で衆人環視の中、処女の確認をされる花嫁の話で、なるほどこれはひどいなあと思って読んだのだが、それ以後は何気ない日常のひとコマが、冗長な比喩と抽象的なモノローグとともに語られる話が多く、何らかの結論に至ることもなくぶつ切りに終わるものも少なくない。  だがそれはもしかしたらエジプトにおける(あるいはこの作者における)小説の作法なのかもしれない。よくわからない。  とはいえこれらの話は、作者が解雇され、幽閉されるような状況下で書かれたものであって、場合によってはいつ警察が踏み込んできて検閲され内容によっては逮捕されるかもしれないという背景を考えると、その場においてはこれが精一杯の主張であり抵抗だったのかもしれない。  物語としての想像力は膨らむが、「エジプトの女性の境遇を知りたい」のであれば、他の書籍の方がよいと思う。

Posted by ブクログ

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