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言語慣習と政治 ボーリングブルックの時代
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 木鐸社/ |
発売年月日 | 1996/01/20 |
JAN | 9784833222167 |
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言語慣習と政治
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言語慣習と政治
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イギリスの政治思想家・政治家ボーリングブロック(1678-1751)の研究書。18世紀のイギリス政治思想をロック理論の応用だと見なし、ボーリングブロックはその中でも保守主義的であり復古的であるとする見解を丹念に論駁している。まず、ロック解釈の動向の変遷を示したあと、名誉革命後のイ...
イギリスの政治思想家・政治家ボーリングブロック(1678-1751)の研究書。18世紀のイギリス政治思想をロック理論の応用だと見なし、ボーリングブロックはその中でも保守主義的であり復古的であるとする見解を丹念に論駁している。まず、ロック解釈の動向の変遷を示したあと、名誉革命後のイギリスにおいて、革命の正当性やイギリス政体のあり方について、多様な言説が存在していたことを示している。その上で、ボーリングブロックの主要な作品、『イングランド史論』、『党派論』、『愛国王の理念』『愛国心についての手紙』がいかなる言語慣習に準拠しており、その枠組の中でいかなる主張を打ち出したのかが論じられる。『イングランド史論』については「ウィッギズム」の枠組み内でイングランドの「古来の国制」への回帰を求めつつ、それによってウォルポール政権を批判したこと、『党派論』については「カントリ」の言語慣習の中で、議会を腐敗させる「マニー」を非難し、それによって当時の財政システムを攻撃していたことが示される。そして『愛国王の理念』は、――フェヌロン『テレマックの冒険』からも窺い知れるような――「君主鑑」の伝統の中で、マキャヴェリを典型例とする「シヴィック・ヒューマニズム」の中で重要な役割を担う政治体の復興者・更新者の観念を提示した作品であったことが論証されている。こうした活動によって、ボーリングブロックがオポジション(反対派)の存在の重要性を正当化しようとしたというのが、著者による見立てである。ボーリングブルック自身の作品のテーゼの解釈もさることながら、名誉革命から18世紀中葉までのイギリス政治思想の様々な議論様式が提示されており、非常に勉強になる研究書である。
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