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がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史 中公新書
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1996/03/25 |
JAN | 9784121012906 |
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がん遺伝子の発見
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
がん遺伝子の発見。当時の技術でいかにして発見するのか。相当量の集中力と忍耐が必要となったに違いない。自分には研究という仕事は向いていないと感じる。
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がん遺伝子とがん抑制遺伝子、そしてヒトゲノムの解読という現在の分子生物学の基礎が築かれていった80年代のルポ。 難易度が気になる方もいると思いますが、大学初級程度かと思います。バイオや化学に興味のある高校生でブルーバックスの「アメリカ版 大学生物学の教科書」などが理解できる人な...
がん遺伝子とがん抑制遺伝子、そしてヒトゲノムの解読という現在の分子生物学の基礎が築かれていった80年代のルポ。 難易度が気になる方もいると思いますが、大学初級程度かと思います。バイオや化学に興味のある高校生でブルーバックスの「アメリカ版 大学生物学の教科書」などが理解できる人なら大丈夫です。 ほぼ現在の分子生物学の基礎的な部分と相違なく80年代の遺伝子研究は重要なものだったことがよくわかります。 一方でこの本が出版されてから20年以上経っており、科学系の本としてはそれなりに古いものです。しかし、今も多段階発がんモデル(第7章)は大腸がんしか(確か)無く、遺伝性のがん以外の我々の多くが恐れている普通の人が発症するがんの多くは、研究は進んでいるとはいえ完全な克服へはまだ遠いことがこの本の古さゆえに分かってしまうのは少しショックかもしれません。 また、研究者同士の鎬を削る競争の様子も面白く、退屈しないと思います。今話題のPCRについてもページが割かれています。 一番印象に残った言葉があります。「がんはわれわれ多細胞生物の宿命」という言葉です。 生きた細胞で出来た複雑で精密な構造を維持していくことによって生じた致命的なエラーであるがん、遺伝子(とその周りの機構)の性質故人間に限ってもいつかはすべての家系ががん家系になるのではないか? ともあれ一度傷が修復されないと取り返しがつかないということは生活のモチベーションにもなる気もします。 新書で量も多くないのでぜひ読んでみて下さい。
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がんはがん遺伝子の発現とがん抑制遺伝子の抑止の組み合わせによって発生するという知見について、その仕組みと発見の歴史を描いたもの。がん抑制遺伝子を発見するのが、がん遺伝子を発見するのと比較して難しいこともわかった。また、遺伝子を確定するだけではなく、その動きも理解する必要があり、そ...
がんはがん遺伝子の発現とがん抑制遺伝子の抑止の組み合わせによって発生するという知見について、その仕組みと発見の歴史を描いたもの。がん抑制遺伝子を発見するのが、がん遺伝子を発見するのと比較して難しいこともわかった。また、遺伝子を確定するだけではなく、その動きも理解する必要があり、それがまた輪を掛けて難しいようだ。 がんの死亡率は年齢のn乗で増加するが、nが4から6の間であるという事実が、遺伝子のヒット(変異)が4~6回発生することで発症することを示しているという。もちろん、小児がんなどの例外はあるが。自分の細胞ではどの程度の細胞でどのくらいのヒットが起こっているのだろうか。 がん遺伝子の仕組みとその発見については、『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘』にも詳しい。 本書は、1996年初版刊行なので、約20年経った今は遺伝子に着目したがん研究、がん治療はもっと進展しているのかもしれない。 最終章の扉に引いた次の言葉が今でもその状況を表していると思う。「これは終りではない。終りの始まりでもない。多分、始まりの終りであろう - ウィンストン・チャーチル」 ----- 『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘』 上巻 http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152093951 下巻 http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/415209396X
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