商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1996/12/25 |
JAN | 9784041926031 |
- 書籍
- 文庫
有夫恋
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有夫恋
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5
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時実新子さんの川柳(5・7・7の歌の事)が大好きです! と、のっけっから告白してますが。 皆さんは時実新子さんの川柳を読まれた事はありますか? 私は彼女の川柳を初めて読んだ時、「川柳というものは、こんなにも鮮烈なものなのか!」と新鮮な驚きを感じた事を覚えています。 それまで国...
時実新子さんの川柳(5・7・7の歌の事)が大好きです! と、のっけっから告白してますが。 皆さんは時実新子さんの川柳を読まれた事はありますか? 私は彼女の川柳を初めて読んだ時、「川柳というものは、こんなにも鮮烈なものなのか!」と新鮮な驚きを感じた事を覚えています。 それまで国語の教科書にあるようなものしか読んだ事が無く(いや、それも好きですけれども)、まったりとしたイメージしか持っていなかったのです。 しかし、時実さんの作られる川柳は、まるで血で書かれたかのように生々しくリアルな「情」というものを感じさせる作品でした。 「有夫恋」というセンセーショナルなタイトルの単行本を出されており、話題になったそうですので(当時はまだ知りませんでした)覚えておられる方も多いと思います。 時実さんの川柳は、特に女性に「これは私!?」と錯覚を覚えさせるほど身近に感じられるのではないでしょうか。 正直男性には分かりにくい世界かもしれません。 とても深いドラマを感じさせてくれるのです。 たとえば、 嫁ぎ来て十年恋はまだ知らず 箸重ねて洗う縁(えにし)をふと思う 永遠の愛誓わせて何になる 人は言う簡単に言う邪恋の名 覚めている人を想うて覚めている など。 どうかしたらクールなのに、青く見えても温度の高い炎のような烈しさを彼女の歌に感じます。 まだ秀句がたくさんあるので、是非一読をお勧めします。
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